暗号資産(仮想通貨)ストロングホールド(Stronghold SHx:SHX)の価格が、国内で取扱いが始まってからの1カ月で大きく上昇している。
CoinMarketCapのデータによると、SHXは10月14日時点で1.01円と、1カ月前から78.58%上がった。
9月中旬に0.55円前後で推移していた価格は、9月末から上昇に転じた。10月6日には一時1.4円をつけ、その後はやや値を下げている。
SHXを国内で初めて扱い始めたのは、暗号資産取引所のビットトレードだ。9月16日に取扱いを開始した。
国内に前例のない銘柄を、なぜこのタイミングで扱い始めたのか。上昇した価格をどう見ているのか。
ビットトレードの上場担当者に書面で聞いた。
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──なぜこのタイミング(2026年9月)で取扱いを始めたのか。
SHXに注目した理由の一つは、Strongholdが実際の決済・金融インフラを展開しており、事業と結びついたユースケースがある点です。
Stronghold側でも今回の取扱い開始を日本市場への参入、さらにAPAC展開の第一歩と位置づけており、双方の準備と国内での取扱いに必要な手続きが整った後、協議の上、2026年9月16日に取扱いを開始することを決定しました。
──取扱い開始後の価格上昇をどう分析し、どう受け止めているか。
取扱い開始後のSHXの価格推移については認識しています。
ただし、暗号資産の価格は市場全体の動向や需給、流動性など、さまざまな要因によって変動するため、今回の価格上昇について、当社として特定の要因や取扱い開始との因果関係を判断することは難しいと考えています。
今回の国内初の取扱いによって、日本の利用者が国内の登録暗号資産交換業者を通じて、円建てでSHXを売買できる環境が整いました。当社としては、価格動向にかかわらず、お客さまの取引の選択肢が広がったことを重視しています。
──取扱いまでの手順と、国内初ならではの難しさは何だったか。
SHXの取扱いにあたっては、プロジェクトの概要やトークンの設計、発行・流通状況、技術面、リスク管理体制など、さまざまな観点から確認・検討を行い、関係法令や自主規制等に沿って必要な手続きを進めました。
SHXは国内でこれまで取扱実績のない銘柄であったため、既存の取扱銘柄の事例をそのまま当てはめることが難しい部分もありました。そのため、Strongholdとも継続的に情報や資料の確認を重ね、プロジェクトの特性を踏まえながら、取扱いに必要な事項を整理していきました。
個別の審査内容や所要期間については回答を控えさせていただきますが、こうした確認と検討を経て、2026年9月16日に国内での取扱い開始に至りました。
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SHXは、米フィンテック企業Stronghold(ストロングホールド)が発行するユーティリティトークンだ。
決済ネットワークを使う加盟店や顧客への報酬、加盟店向け融資の原資となる資金プール、ネットワークの運営方針を決める投票などに使われる。
SHXはもともとブロックチェーン「ステラ(Stellar)」上で発行されたトークンで、現在はEthereum、Solana、XRP Ledgerでも使えるようになっている。
最大供給量は1000億SHXで固定されており、CoinMarketCapのデータでは、市場に出回る量(流通供給量)はそのうち約176億SHXにとどまる。
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|文:栃山直樹
|画像:Adobe Stock


