ポイント
・8万ドル台から切り返し、もみ合い推移
・8.2万ドルのネックライン回復でダブルトップはダマしに終わる
・エネルギー停戦期待で原油安も空振りに
・明日CPI待ちで様子見
連休中のBTC市場
連休中のBTC市場はもみ合い推移。

木曜日未明に8万ドル(約1,265万円)台で切り返すと、週明けに8.4万ドル(約1,325万円)まで値を戻したが、今朝方一時8.1万ドル(約1,280万円)台に失速。底堅いが、上値の重い展開を見せている。
BTCは8.7万ドルトライに失敗すると、原油価格や米長期金利の上昇を嫌気して三角持ち合いを下抜け、失速。米政府のウォレットからの移動が確認され始めたことも相場の重しとなった。
以前のレジスタンスである8.2万ドルにサポートされていたが、中間選挙前の空爆再開の可能性が報じられる中、8.2万ドルを割り込み、ダブルトップが完成。さらに米政府のウォレットからの10億ドル分の大口移動が確認されると、8万ドル台まで急落した。
しかし、トランプ大統領が選挙前のイラン攻撃を否定し、米30年債入札もまずまずの結果に終わると原油価格と米長期金利が反落し、BTCは8.2万ドルのサポートに値を戻すと、トランプ大統領がロシアとディーゼル燃料放出で合意したとSNSに投稿する中、BTCはじりじりと値を戻していった。
週末はフーシ派によるサウジの空港攻撃で大きな被害が出たことで緊張が高まったが、トランプ大統領がロシアとウクライナがエネルギー停戦で合意したと投稿し、ゼレンスキー大統領もロシアの遵守を条件に支持したこともあり、週明けの原油価格が90ドルを割り込むと、BTCは8.4万ドルに値を伸ばした。
しかしゼレンスキー大統領がエネルギー停戦後もロシアによる攻撃が続いているとし、ロシアも協議自体は認めたが合意について触れなかったことから原油価格が反発。BTCは値を下げ始め、今朝方先物市場でのロングポジションの清算を巻き込みながら8.1万ドル割れに急落したが、休場明けの米債券市場で金利が低下する中、BTCは8.3万ドル台に反発している。
本日のBTC市場
本日のBTC市場はもみ合い推移か。
金曜日にBTCは8.2万ドルを割り込みダブルトップが完成したが「ダマしに終わる可能性もあり、この週末に8.2万ドルを回復できるかが焦点となる」と申し上げたが、無事、回復に成功し、「少し長めの調整」は回避された。
一時、話題に上った米国政府の大口移動への注目も薄れ、ハードウェアウォレットLedgerのハッキング騒ぎも、出荷過程で細工が入るサプライチェーン攻撃であることが判明した。問題が解決したわけではないが、理由が分かれば不安心理は後退する。
こうした問題への不安心理は高値警戒感の裏返しだと申し上げた。言い方を変えると、8.7万ドルのレンジの上限を上抜けを正当化する買い材料が不足していることから、一旦ポジション調整が入った格好か。
原油価格は高止まりしている。海峡の通行量は回復しているが、米イランの交渉難航と海峡通過のコスト高が原因だが、ここに来てサウジとフーシ派の衝突激化に加え、ロシアとウクライナも絡んできて問題が複雑化している。ただし、ロシアとウクライナとのエネルギー停戦についてゼレンスキー大統領はロシアが受け入れれば遵守すると表明し、ロシアも交渉の存在は認めており、場合によっては進展する可能性がありポジティブ要因だ。一方で、フーシ派との衝突に米軍が参戦することになれば事態はさらに複雑化し、ネガティブ要因となろう。
今週は明日14日にCPIが発表される。すでに10月利上げ見送りの織り込みは8割に達しており、これを覆すような内容であれば波乱の展開となりそうだが、そうでなければBTCは底堅く推移しそうだ。本日に関しては引き続き、米長期金利や原油価格を見ながらレンジ内での取引が続きそうだ。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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