オンチェーン分析グラスノード(Glassnode)共同創業者のラファエル・シュルツェ=クラフト(Rafael Schultze-Kraft)氏は10月8日、公開鍵がブロックチェーン上で見えるビットコイン(BTC)が626万BTCあるとXで明らかにした。
同氏によると、発行済み供給量の31.2%にあたり、2021年初頭の24.8%から上昇した。

集計方法は、グラスノードが5月に公表した報告書に基づく。同報告書は、量子コンピューターが公開鍵から暗号資産(仮想通貨)の秘密鍵を割り出す可能性を念頭に置いている。
最も大きいのは、一度送金に使ったアドレスを使い続ける「アドレスの再利用」による露出で、433万BTCを占める。新しいアドレスへ移せば解消するという。
残る194万BTCは、形式上もともと公開鍵が見える分だとしている。初期の形式「P2PK」が171万BTC、「Taproot」が22万2000BTCを占める。P2PKのうち110万BTCは、サトシ・ナカモトの保有分と分類している。
取引所の露出は179万BTCで、取引所残高の57%にあたる。露出の割合は事業者で異なり、Coinbase(コインベース)は10%、Binance(バイナンス)は83%、米英両政府の保有分は0%としている。
同氏は、これらはアドレスの使い方を示すもので、リスク評価や安全性の評価ではないとしている。
一連の投稿は、暗号資産のセキュリティ研究者ジャスティン・ドレイク(Justin Drake)氏の投稿を引用したものだ。
ドレイク氏は7日、公開鍵が隠れたままのアドレスへ資産を移す「バンカーモード」への備えを業界に呼びかけていた。
同氏が想定するのは、量子コンピューターより先に、AIによる数学の進歩で署名方式「ECDSA」が破られる事態である。
理由は異なるが、公開鍵を隠したアドレスへの移行を対策に挙げる点は共通する。
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|文:栃山直樹
|画像:Adobe Stock


