人気NFT「Pudgy Penguins(パジー・ペンギンズ)」の親会社Igloo Inc.(イグルー)が運営する消費者向けイーサリアムレイヤー2(L2)ネットワーク「Abstract(アブストラクト)」は10月6日、チェーンを12月15日に停止すると発表した。
期限までに資産をブリッジで移さなければ、残った資金にはアクセスできなくなるとチームは警告している。併せて、偽の移行サイトにも注意するよう呼びかけた。
Abstractは2025年1月にメインネットを公開していた。公式発表によると、取引件数は3億2500万件超、DEX取引高は60億ドル(約9600億円、1ドル=160円換算)超にのぼる。Red Bull Racing(レッドブル・レーシング)やDisney(ディズニー)との提携で、40万人以上のユーザーを獲得した。
一方で、DeFiエコシステムの制約、流動性の低さ、機関投資家との接点の乏しさから成長が停滞した。チームは「消費者向けに特化したチェーンの運営は、単独モデルとして持続不可能だった」と説明している。
IglooのLuca Netz(ルカ・ネッツ)CEOは、同社がAbstractの運営で数千万ドル(数十億円)を失ったと明かした。ネッツ氏はXで「8桁の損失を出した後でもトークン発行やICOは可能だったが、しないと決めた。需要を生む何かがなければトークンは機能しない。確信の持てないトークンを出せば、コミュニティへの背信になっていた」と述べている。
Iglooは今後、Pudgy Penguinsと関連トークンPENGUに経営資源を集中させる。
数日前にはParadigm(パラダイム)が出資するL2「Blast(ブラスト)」も、運営コストが収益を上回るとして閉鎖を表明した。乱立したL2の淘汰が本格化しつつあり、独自チェーンを持つことの採算性が改めて問われている。
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|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock


