9月のビットコイン価格は3カ月連続で上昇、年初水準まで回復

9月のビットコインは、月初の1,255万円近辺から取引を開始し、足元では1,322万円近辺まで上昇しています。月間では約5.3%の上昇となっており、このまま月末を迎えれば、月足は7月から3カ月連続の陽線となる見込みです。
7月に900万円台まで下落した後は買い戻しの動きが強まり、8月、9月と上昇基調が継続しています。9月には一時1,374万円まで上昇し、今年の始値が位置する1,380万〜1,400万円近辺まで値を戻しました。年央までの下落局面から大きく持ち直しており、中期的な価格モメンタムには改善が見られます。
また、足元の価格は3カ月EMAの約1,232万円を上回っています。7月以降の上昇によって移動平均線を回復しており、月足ベースでは下落局面からの反発が継続しています。
一方、1,400万円近辺は今後の重要な価格帯です。今年の始値に近いことに加え、9月も1,374万円で上値を抑えられているため、同水準では戻り売りや利益確定売りが出やすくなる可能性があります。
週足は5月高値を突破、1,300万円台を維持できるか

9月のビットコインは、月初こそ売りが先行したものの、その後は買いが強まる展開となりました。9月初週は陰線を記録しましたが、翌週には反発し、3週目には5月に記録した1,290万円近辺の高値を上回りました。これまで上値を抑えていた価格帯を突破したことで、週足では上昇基調が鮮明になっています。
5月高値を更新した後も大きく値を崩しておらず、足元では1,300万円台で推移しています。また、直近では2週連続の陽線を記録しており、高値圏でも買いが継続しています。9月には一時1,370万円台まで上昇する場面もあり、年初以来の高値圏を試す展開となりました。
テクニカル面でも、価格は週足の移動平均線(約1,238万円)を上回っています。8月以降は移動平均線から上方に乖離する形で価格水準を切り上げており、月足と同様に週足でも中期的な地合いは改善しています。
10月に向けては、1,300万円近辺を維持できるかがポイントとなります。5月高値だった1,290万円前後は、これまでレジスタンスとして意識されていた水準です。今後、この価格帯を上回った状態を維持できれば、レジスタンスからサポートへ転換する動きが確認できるかが焦点になります。
取引所保有BTCは減少、現物需給の改善を示唆

取引所が保有するビットコインは、8月以降増加傾向にありましたが、9月後半に入り減少へ転じています。チャートでは一時約338万BTCまで増加した後、足元では335万BTC前後まで低下しており、取引所へのBTC流入が一服したことが確認できます。
一般的に、取引所へBTCが移動すると売却可能な状態にあるBTCが増える一方、取引所残高の減少は、BTCが取引所外へ移動していることを示します。そのため、足元の残高減少は市場で売却される可能性のあるBTCが減少し、現物市場の需給が改善している可能性を示す材料となります。
今回注目したいのは、取引所残高の減少が過去にも一定期間継続する局面が見られた点です。チャートを見ると、残高が減少方向へ転じた後、その傾向が数週間から1カ月程度続いたケースがあります。こうした局面ではBTC価格が底堅く推移した時期も確認できます。
足元ではBTC価格が1,300万円台まで回復する一方、取引所残高は減少に転じています。価格上昇と同時に取引所へのBTC供給が減っているため、少なくとも現時点では、取引所へのBTC流入増加による売り圧力の強まりは確認されていません。
10月も取引所残高の減少が続けば、現物需給の面ではBTC価格を下支えする材料になる可能性があります。特に、先ほどの週足で確認した1,290万〜1,300万円近辺を価格が維持しながら取引所残高の減少が続くかが注目されます。
キャッシュ建て先物の建玉は減少、先物市場ではポジション縮小

USDTなどを担保とするキャッシュマージン先物の建玉は、2026年2月以降、増加傾向が続いていました。しかし、9月後半に入ってからは減少に転じており、足元では先物市場のポジションが縮小しています。
2月以降はビットコイン価格の回復とともに建玉も増加しており、先物市場への資金流入が続いていました。一方、直近では価格が年初水準まで上昇するなかで建玉が減少しているため、これまで積み上がっていたポジションの一部で利益確定や手仕舞いが進んでいる可能性があります。
特に、BTC価格が1,300万円台まで回復した後に建玉が減少している点は注目されます。価格上昇に対して新規の先物ポジションが積極的に積み上がっている状況ではなく、先物市場ではリスクを落とす動きが出ていると考えられます。
ただし、建玉の減少だけではロングポジションとショートポジションのどちらが多く解消されたかまでは判断できません。この動きは短期的には相場参加者の慎重姿勢を示す一方、必ずしも弱気材料だけではありません。過度に積み上がったレバレッジが解消されれば、ロングポジションの強制清算による急落リスクが低下する側面もあります。
10月に向けては、価格が1,300万円台を維持するなかで建玉が再び増加するのか、それとも縮小が続くのかが注目されます。価格上昇と建玉増加が同時に進めば先物市場でも強気姿勢が戻ったとみられる一方、価格が高値圏を維持しながら建玉が低水準で推移する場合は、今回の上昇が過度なレバレッジに依存していない可能性も示唆されます。
まとめ:現物需給は改善、10月は1,300万円台の維持と金利動向に注目
9月のビットコインは月間で約5.3%上昇し、7月から3カ月連続の陽線となる見込みです。価格は一時1,374万円まで上昇し、年初の価格帯まで回復しました。週足でも5月高値を突破しており、月足・週足ともに価格の基調は改善しています。
現物市場では、9月後半から取引所保有BTCが減少に転じています。取引所へのBTC供給が減少していることから、足元では潜在的な売り圧力が低下し、需給が改善している可能性があります。この傾向が10月も継続すれば、価格の下支え要因となることが考えられます。
一方、先物市場ではこれまで増加していたキャッシュ建て先物の建玉が減少しています。価格が高値圏まで回復したことで既存ポジションの手仕舞いが進み、先物市場ではリスクを落とす動きが出ている可能性があります。ただし、レバレッジの縮小は将来的なロングポジションの強制清算リスクを低下させる側面もあり、必ずしも弱気材料だけとはいえません。
さらに10月は、暗号資産市場の外部環境にも注意が必要です。足元では米国や日本の長期金利の上昇が意識されており、今後も金利上昇が続く場合、投資家がリスク資産へ振り向ける資金が減少し、ビットコインの上値を抑える要因となる可能性があります。特に米国金利の上昇がドル高や金融環境の引き締まりにつながる場合は、暗号資産市場への資金流入にも影響する可能性があります。
10月は、現物市場の需給改善が価格を下支えする一方、先物市場のポジション縮小と長期金利の上昇が上値を抑える可能性がある状況と考えられます。価格面では、5月高値だった1,290万〜1,300万円近辺を維持できるかが下値のポイントとなり、上値では年初水準にあたる1,400万円台を明確に回復できるかが注目されます。
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