米暗号資産(仮想通貨)運用会社Bitwise Asset Management(ビットワイズ・アセット・マネジメント)は9月2日、ビットコイン(BTC)と金に関する分析を公表した。
ビットコインと金の90日ローリング相関が、2020年以来の高水準に達したという。
同社欧州調査責任者のAndré Dragosch(アンドレ・ドラゴシュ)氏が、Bloomberg(ブルームバーグ)のデータを基に分析した。対象期間は2015年4月13日から2026年8月31日までで、金には現物価格を用いた。

米財務省は8月19日、残存期間10~20年と20~30年の長期利付国債を対象とする流動性支援買い戻しの増額を発表した。9月9日から11月4日まで、1回当たりの上限を20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げる。
ビットワイズによると、この発表後、ビットコインは週間で22.4%上昇した。週間上昇率としては2024年3月以来の大きさだった。同じ週に金も約5%上昇する一方、株式は下落した。
ビットコインと金の相関が前回同程度まで高まったのは2020年だった。当時は新型コロナウイルス危機に対応する大規模な財政・金融刺激策が実施されていた。
同社は、政府がマクロ経済に大きく介入した直近2回の局面で、両資産の相関が最も高まったと指摘した。通貨価値の希薄化に備える投資家が、金とビットコインの双方を選んだ可能性があるという。
一方、ビットコインとナスダック100指数の90日ローリング相関は、1年ぶりの低水準に低下した。ビットコインを「レバレッジをかけたハイテク株」とみなす見方に変化が生じている可能性がある。

ビットコインとドル指数(DXY)の相関も、明確な負の相関となった。ドル安がビットコインと金の追い風になる関係を示唆すると、同社は説明している。

|文:平木 昌宏
|トップ画像:Adobe Stock
|画像:Bitwise Asset Management(Bloombergのデータを基に作成)よりキャプチャ


