メッセージングアプリTelegram(テレグラム)の創業者Pavel Durov(パベル・ドゥロフ)氏は8月31日、自己管理型の暗号資産(仮想通貨)ウォレット「Gram Wallet(グラム・ウォレット)」を、一部ユーザー向けに提供開始したと明らかにした。
今後数週間かけて、10億人を超えるTelegramユーザーへ段階的に展開するという。
Gram Walletは、ブロックチェーン「The Open Network(TON)」に対応する自己管理型ウォレットだ。
運営会社などの第三者に暗号資産の管理を委ねるのではなく、利用者自身で資産を管理する仕組みで、公式サイトでも「TON向けの自己管理型ウォレット」と説明されている。
ドゥロフ氏によると、Gram Walletを動かすスマートコントラクトは、TONのバリデーターによって承認された。
これにより、今後ウォレットをアップグレードする際に、大がかりな移行作業を必要としない仕組みになっているという。
ドゥロフ氏は7月21日の発表で、Gram WalletをTelegramアプリに組み込み、10億人を超えるユーザーに暗号資産を即時かつ手数料無料でやり取りできる仕組みを示していた。
「人類史上最大のノンカストディアル暗号資産ウォレットの展開になる」とも表現しており、今回、一部ユーザーへの提供が実際に始まった形だ。
また、Telegram内ではこれまで暗号資産サービス「Wallet in Telegram」が提供されてきた。Cointelegraph(コインテレグラフ)によると、同サービスは「Walt(ウォルト)」へ名称変更され、Gram Walletとは別のサービスとして展開されるという。
Gram WalletはTelegram内での決済や送金などを中心に担い、Waltは取引や投資、複数のブロックチェーンにまたがる暗号資産サービスを提供するとしている。
|文:平木 昌宏
|画像:Adobe Stockより


