暗号資産(仮想通貨)カードの発行基盤を提供するRain(レイン)は8月29日、旧版のSolana(ソラナ)コントラクトを利用していた一部のカードプログラムに脆弱性が見つかり、不正な資金流出が発生したとXで発表した。
影響はRainの基盤を利用する複数の暗号資産カードサービスに波及した。
暗号資産の決済・運用アプリを提供するTria(トリア)と、暗号資産を活用した金融サービスを展開するAvici(アビチ)が公表した被害を合計すると、少なくとも2321人、93万2804.22ドル(約1億4925万円、1ドル=160円換算)に上る。
Aviciは同日、1685人のカード残高計50万859.22ドル(約8014万円)が影響を受けたと発表し、通常のSolanaウォレットやEVM対応ウォレット内の資産に被害はなかったと説明した。
Triaは同日、Solana上のカード残高に問題が発生したと公表し、その後、被害は636人、計43万1945ドル(約6911万円)に上ったと明らかにした。
Triaによると、今回被害を受けたのは利用者が自身で管理するセルフカストディ型ウォレットではなく、カードへのチャージ後の資金を保管するコントラクトで、ウォレット内の資産には影響がなかったという。
今回の問題はSolanaネットワーク自体のハッキングではなく、Rainが一部のカードプログラムで使用していた旧版のSolanaコントラクトの脆弱性によるもので、Rainは問題発覚後、対象となるプログラムを更新したと説明している。
AviciとTriaは8月30日、被害を受けた利用者への全額返金を完了したと発表し、Rainも同日、影響を受けたすべてのカード保有者への返金を終えたと説明している。
ただし、Rainは全体の最終的な被害額を公表しておらず、具体的な攻撃手法などの詳細も8月31日時点で明らかにしていない。
|文:平木昌宏
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