ポイント
・概ね7.8万ドル台で高値圏でもみ合い
・CIA長官訪ロ、中国反発、IRGC「合意」発言など地政学材料が相場の重し
・最終イベントはウォーシュ講演
・8万ドルのストライクを意識し本日は様子見、アルトに物色買いも
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は高値圏でのもみ合い。

7.9万ドル(約1,255万円)台では上値が重く、7.7万ドル(約1,225万円)台でサポートされ、概ね7.8万ドル(約1,240万円)台でのもみ合い推移に終始した。
BTCは先週水曜日に6.7万ドルのレジスタンスを上抜けると、200日移動平均線を上抜け、金曜日には8万ドルに迫った。週末は一時7.5万ドル台に反落したが、月曜日に原油価格の下落やトレジャリー企業の買い増しなどもあり再び8万ドルに迫ると、火曜日にはパキスタンの内務相がムニール陸軍参謀長のテヘラン訪問が実り多いものだったとしたこともあり、ショートカバー気味に8.1万ドルにワンタッチした。
しかし5月の戻り高値8.2万ドルを前に上値が重くなると、中国が米二次制裁に報復の用意があるとした一方で、イランとオマーンが60日以内の暫定航路設定を目指すとし、またルビオ長官が経済制裁はするが軍事攻撃はしないと同盟国に伝えたと報じられる中、BTCは7.8万ドル台でもみ合い推移を続けた。
昨日はイラン革命防衛隊(IRGC)がオマーンと「収益配分」について合意したと発表し、原油価格が上昇、さらにコアPCEデフレーターが予想をやや上回ると、BTCはリスクオフ気味に7.7万ドル台に値を落とした。一方、ラトクリフCIA長官のモスクワ訪問についてトランプ大統領が半ば定例的なものとし、NATO加盟国攻撃や戦術核使用のけん制といった市場の憶測を否定したが、WSJは前者の可能性を報じており相場の重しとなっている。
金利上昇が懸念される中で行われた5年債入札が好調で、今朝方のNVIDIA決算を好感して同社株は時間外で上昇、リスクオン気味にBTCは一時7.9万ドルに値を戻した。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は引き続き底堅い展開を予想する。
昨日は、PCEコアデフレーターはやや強め、NVIDIA決算は好評価と、一勝一敗の引き分けに終わった印象。一方、CIA長官のロシア訪問や二次制裁への中国の反発、IRGCの「収益配分」発言などがやや不気味な動きもあり、相場の重しとなった。
ただ外交ルートが動き出すとIRGCが高い要求を掲げてつぶしにかかる構図に市場は慣れ始めており、一方でホルムズ海峡の実効支配を失いつつあるとの見方もあり、原油価格は比較的落ち着いている。
今回のように、いくつかの材料が続く場合、市場は最後のものを見に行く傾向があり、日本時間で金曜日の23時のウォーシュ議長の講演に注目が集まっている。前月比では落ち着きつつあるが、前年比ではコアCPIで2.5%、コアPCEで3.3%と高止まりしているインフレへの評価、非農業部門雇用者数(NFP)がマイナスに陥った雇用の評価、さらに長期金利上昇による引き締め効果や、AIはデータセンター需要でインフレ促進要因か、生産性向上でインフレ抑制かなどが焦点となる。
ただウォーシュ議長はベッセント長官の元同僚、トランプ大統領の親友の娘婿という立場で下馬評を覆して議長に推挙された経緯もあり、就任直後かつ中間選挙前に利上げする可能性は低い。一方で政治的圧力に負けた印象を持たれると内外の信頼を失う。こうした部分をどうバランスするのかが今回の発言の焦点だろう。また市場とのコミュニケーションやバランスシート縮小などのタスクフォースについての発言も注目される。
そうした重要イベントを明日に控え、本日は材料的に様子見姿勢が強まる可能性がある。また金曜日のDeribitのオプションカットに向けて8万ドルのストライクの影響を受けやすい展開が予想される。しばらくこの水準でもみあって、明日の17時にかけて8万ドルに吸い寄せられるイメージか。BTCの上昇が一服したことで場合によってはアルトコインに物色が入る展開も予想される。
詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC4-Me_feeufiLDesfs6x23g
※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
※この記事では、投資判断の参考のための情報提供を行っておりますが、銘柄推奨や投資活動の勧誘を目的としておりません。また、楽天ウォレットとしても投資勧誘や断定的な予測をおこなうものではありません。
※発信された情報に将来の予想が含まれることがありますが、発信者個人の見解であり、またその正確性、信頼性を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身で行っていただきますようお願い致します。


