デジタルガレージは8月10日、ステーブルコイン決済基盤「DG Stablecoin Payment Service(DG SPS)」の商用展開を開始したと発表した。先行提供先としてJCBと、傘下のDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)への導入を予定している。
DG SPSは、決済事業者の既存システムとAPIで接続し、その加盟店でステーブルコイン決済を導入できるようにする基盤だ。加盟店側では、ブロックチェーンに対応するための特別な運用変更や設備投資を必要とせず、既存のクレジットカードや電子マネー決済に近い形で導入できるという。
まず、Base(ベース)上の米ドル建てステーブルコインUSDCによる支払いに対応する。今後は日本円連動型ステーブルコインJPYCのほか、Ethereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)などへの対応拡大を計画している。
今回の商用展開に先立ち、デジタルガレージは2026年1月、JCB、りそなホールディングスとステーブルコイン決済の社会実装に向けた協業を開始した。その後、実店舗でJPYCやUSDCを使った決済実証を行い、国内加盟店への導入に向けた技術面や運用面の課題を検証してきた。
ステーブルコイン決済では、対応する資産やブロックチェーンごとにシステム対応が必要となるため、決済事業者の技術・運用面での負担が課題となっている。DG SPSではこうした対応を一元化し、既存の決済基盤と接続することで、加盟店へのステーブルコイン決済の展開を容易にするという。
デジタルガレージはJCBやDGFTへの導入を足掛かりに、今後は他の決済事業者やパートナー企業にもDG SPSの提供を広げる方針だ。
また、AIエージェントが自律的に決済を行う「エージェンティックコマース」への対応も進める。x402 Foundationの「x402」プロトコルに対応し、将来的にAIエージェントによる決済も同じインフラ上で提供することを目指すとしている。
|文:平木 昌宏
|画像:デジタルガレージ公式HPより(キャプチャ)


