米ブロックチェーン協会、クラリティ法案で全米保安官協会の主張に反論

米暗号資産(仮想通貨)業界団体のBlockchain Association(ブロックチェーン協会)は8月3日、上院で審議中の暗号資産市場構造法案「CLARITY法案(クラリティ法案)」をめぐり、全米保安官協会(National Sheriffs’ Association:NSA)が分散型金融(DeFi)規制に対する同法案のアプローチを根本的に誤解しているとする書簡を、上院のJohn Thune(ジョン・スーン)多数党院内総務とChuck Schumer(チャック・シューマー)少数党院内総務に送付した。

NSAは7月31日付の書簡で、同法案がDeFiやミキサー、ブリッジ、開発者、フロントエンドをマネーロンダリング対策(AML)・制裁法の適用対象から広く除外すると主張した。

暗号資産市場から収益を得るすべての者を規制すべきだとし、開発者を送金業者と扱わないブロックチェーン規制確実性法(Blockchain Regulatory Certainty Act:BRCA)の削除か縮小を求めた。

これに対しブロックチェーン協会のSummer Mersinger(サマー・マーシンガー)CEOは書簡で、BRCAはアメリカ証券取引委員会(SEC)に対して規則を策定するよう命じる積極的な規制であり、免除ではないと指摘している。

さらに協会は、法案第9編が2027〜31会計年度に州・地方法執行機関へ年6億ドル(約960億円、1ドル=160円換算)、計30億ドル(約4800億円)を拠出し、金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)にも5年間で年3000万ドル(約48億円)を追加する点を挙げ、法執行機関の能力はむしろ強化されると述べた。

法執行機関の総意という点にも反論し、警察友愛会(Fraternal Order of Police)などが法案を支持し、全米郡保安官協会(Major County Sheriffs of America、MCSA)は反対を撤回して中立に転じたとした。

スーン上院議員は手続き投票の日程を設定していないが、8月7日からの夏季休会前に初回投票を実施したいとBloombergに語っている

|文・編集:井上 俊彦
|画像:Shutterstock

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