予測市場プラットフォームのKalshi(カルシ)は7月7日、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所(SDNY)に控訴通知を提出した。
同社のスポーツ関連イベント契約への州賭博法の執行を差し止める申し立てが却下されたことを受け、第2巡回区連邦控訴裁判所(U.S. Court of Appeals for the Second Circuit)に上訴する意向を示した。
控訴はAnalisa Torres(アナリサ・トーレス)判事が、ニューヨーク州ゲーミング委員会職員に対する仮差止命令の申し立てを却下する判決・命令を出したことを受けたものだ。
同判事は、カルシのスポーツイベント契約に適用される州賭博法は、連邦法(商品取引法)に優先するとし、同社が「明確かつ実質的な立証」を行っていないと判断した。
今回の控訴は、スポーツ予測市場が連邦規制のデリバティブか、州規制の賭博商品かをめぐる法廷闘争をさらに激化させるものだ。司法判断は全米で割れており、州の執行を差し止めた例もあれば、カルシの申し立てを退けた例もある。
州当局の締め付けは他の予測市場プラットフォームにも及んでいる。4月にはウィスコンシン州が、カルシに加えRobinhood(ロビンフッド)、Coinbase(コインベース)、Polymarket(ポリマーケット)、Crypto.com(クリプト・ドット・コム)を違法なスポーツ賭博を助長したとして提訴した。
一方、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)は、商品取引法が州法に優先するとの立場から、ニューヨーク州やアリゾナ州、ニューメキシコ州など複数の州当局を提訴している。
Kalshiなどのプラットフォームに対する自らの独占的な管轄権を主張して、全面的にサポートしており、連邦と州の管轄争いの色合いが濃くなっている。
|文・編集:井上 俊彦
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