2026年5月26日、2014年に作成された5つのビットコインアドレスから合計107BTC(約820万ドル、約13億1200万円:1ドル=160円換算)が、よく知られた焼却(バーン)アドレス「1111111111111111111114oLvT2」へ同時に送付された。5件のトランザクションが完全に同期して実行されたことから、単一のエンティティによる意図的な操作との見方が浮上し、SNS上では動機をめぐる憶測が広がっている。
バーンアドレスへ送金された暗号資産(仮想通貨)は、アクセス可能な秘密鍵が存在しないため、永久に取り出せず、流通供給量から恒久的に消滅する。今回の送金により、同バーンアドレスの累計保有量は807BTC(約6100万ドル、約97億6000万円)以上となった。
X上では、AIチャットボットがビットコインウォレットを誤操作したとの説や、レンチ攻撃(物理的脅迫による資産強奪)に備えた防御策との指摘、設定期間内に持ち主の応答がない場合に作動する「デッドマンスイッチ」との見方など、多様な仮説が飛び交った。
注目を集めたのが、BlockstreamのAdam Back(アダム・バック)氏のコメントだ。同氏は5月27日、今回の送金を「偶発的な量子バウンティ(懸賞金)」と表現した。
バーンアドレスは構造上、公開鍵がオンチェーン上で可視化されているため、十分な性能を持つ量子コンピューターが実現すれば、理論上は対応する秘密鍵を導出できる可能性がある。バーンされたBTCは将来の量子攻撃で最初の標的となり得るとバック氏は考えているようだ。
|文・編集:井上 俊彦
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