月足は4カ月ぶりの陰線か、年初価格の1370万円台で上値を抑えられる

10月のビットコインは、月初の1318万円近辺から取引を開始し、一時1375万円まで上昇しました。年初価格が位置する1370万円台を試す動きが見られましたが、同水準では上値を抑えられ、高値を維持することはできませんでした。その後は売りが優勢となり、月中には1244万円近辺まで下落しました。足元では1268万円近辺で推移しており、月間の下落率は約3.8%となっています。このまま月末を迎えれば、7月から続いていた3カ月連続の陽線が途切れ、月足は4カ月ぶりの陰線となる見込みです。
10月は年初価格を回復できなかったことで、上値の重さが改めて意識される展開となりました。1370万円台は中期的なレジスタンスとして機能しており、上昇基調を再び強めるためには、同水準を明確に上抜ける動きが必要と考えられます。
月足チャートでは、年初価格を前に利益確定売りが出やすい状況が示唆される一方、下値では一定の買い戻しも確認されています。下値では10月安値の1240万円台が当面のサポート候補として意識されます。同水準を維持できれば、相場は一定の底堅さを保つ可能性がありますが、明確に下回った場合は調整局面が長期化する可能性にも注意が必要です。
週足は3週連続の陰線、1200万円近辺のサポート転換に注目

週足では先週までに3週連続の陰線を記録し、短期的な下落圧力が強まっています。今週も強い反発は見られず、足元では1268万円近辺で推移しています。一方、7月以降の上昇によって回復した価格水準はおおむね維持されており、現時点では明確な下落トレンドへの転換を示す動きは限定的です。
今後の相場では、1200万円近辺が重要なサポートとして意識されます。同水準は5月に上値を抑えたレジスタンスとして機能しており、今回の調整局面でサポートへ転換できるかが注目されます。1200万円台を維持できれば、7月以降の回復基調が継続する可能性があり、再び1300万円台を試す展開も想定されます。
週足のオシレーターでは、MACDがプラス圏を回復しており、中長期的な価格モメンタムには改善が見られます。MACDラインはシグナルラインを上回って推移しており、今年前半まで続いた弱気トレンドから脱却しつつあることを示唆しています。ただし、直近ではヒストグラムが縮小傾向にあり、上昇モメンタムにはやや鈍化が見られます。短期的な調整が続く可能性はあるものの、MACDがプラス圏を維持していることは、中期的な相場の底堅さを示す材料と考えられます。
総じて、短期的には上値の重さが意識される一方、中長期的なモメンタムの改善は維持されており、相場は中立からやや強気の状態にあると考えられます。今後は1200万円近辺で買い需要が確認されるかが、11月以降の相場の方向性を左右する重要なポイントとなりそうです。
ハッシュレートは上昇基調に回復、価格調整下でもマイニング活動は堅調

ビットコインのハッシュレートは、2025年11月頃から下落基調となり、ビットコイン価格も同時期に明確な下落トレンドへ移行しました。2026年前半には、ハッシュレートの30日移動平均線が60日移動平均線を下回る期間が長く続き、マイナーの採掘活動が縮小していることを示唆していました。価格の下落によってマイニング収益が圧迫され、一部のマイナーが採掘活動を縮小していた可能性が考えられます。
一方、足元ではハッシュレートが明確な回復基調に転じています。8月後半には30日移動平均線が60日移動平均線を上抜け、その後も両線は上昇しています。10月末には30日移動平均線が約1.03ZH/s、60日移動平均線が約0.98ZH/sまで回復しており、採掘活動の改善が確認されています。ビットコイン価格は10月に調整局面を迎えていますが、ハッシュレートは上昇を続けており、価格動向と採掘活動の間には乖離が見られます。
ハッシュレートの回復は、ビットコインのネットワーク基盤が強化されていることを示すものであり、ファンダメンタルズの観点ではポジティブな材料と捉えられます。ただし、ハッシュレートの上昇が直接的なビットコインの買い需要につながるわけではありません。また、採掘競争の激化はマイナーの収益性を圧迫する可能性もあるため、ハッシュレートの上昇だけで売り圧力の低下を判断することは難しい状況です。
今後、マイニング収益の改善に伴ってマイナーによる保有BTCの売却圧力が低下すれば、相場の下支え要因となる可能性があります。足元では価格が上値の重い展開となる一方、ハッシュレートは堅調に推移しており、ネットワークの基礎的な状況には改善が見られます。短期的な価格調整が続いたとしても、マイナーの売却圧力が限定的であれば、相場は一定の底堅さを維持することが期待されます。
BTC現物ETFは資金流入が鈍化、米中間選挙後の買い需要回復に注目

米国のビットコイン現物ETFでは、8月以降、資金流入が持続しにくい状況が見られています。9月下旬には一時的に大きなプラスフローが確認されたものの、10月に入ると資金流入と流出が交錯する展開となりました。10月上旬には約5億ドル、下旬には約6億ドルを超えるマイナスフローが発生しており、ETFを通じた買い需要は不安定な状況にあります。機関投資家を含むETF投資家の積極的な買いが継続しているとは言い難く、需給面ではやや弱気な材料となっています。
一方、10月後半には5億ドル規模のプラスフローが確認される日もあり、ETFを通じた買い需要が完全に後退したわけではありません。ただし、大きな資金流入が発生しても、その後にまとまった流出が見られるなど、継続的な資金流入にはつながっていません。ETF市場では投資家の売買が交錯しており、明確な買い優勢の状態には至っていないと考えられます。
ETFの資金フローが不安定となっている背景には、11月3日に予定される米国中間選挙を控えた不透明感が影響している可能性があります。選挙結果によって今後の政策運営や金融市場の見通しが変化する可能性があり、投資家が積極的なリスクテイクを控えていることも考えられます。
注目されるのは、ETFからの資金流出が見られる一方で、ビットコイン価格が大きく崩れていない点です。10月は上値の重い展開となったものの、価格は8万ドル近辺を維持しており、ETFの売り圧力が相場全体の大幅な下落につながる状況には至っていません。ETF以外の市場参加者による買い需要が下値を支えている可能性や、現物市場全体の売り圧力が限定的となっている可能性が考えられます。
まとめ:短期的な調整が続くも、中長期の強気基調は維持
10月のビットコインは年初価格の1370万円台で上値を抑えられ、月間では約4%の下落となっています。短期的には上値の重い展開が続いていますが、週足MACDのプラス圏維持やハッシュレートの上昇など、中長期的にはポジティブな材料も確認されています。
一方、米国のBTC現物ETFでは資金流入が不安定となっており、積極的な買い需要には力強さが見られません。ただし、価格の下落幅は限定的であり、相場全体の売り圧力が大きく強まっている状況ではないと考えられます。
総じて、相場は中立からやや強気と評価されます。 11月は1200万円近辺のサポート維持と、米国中間選挙後のETF資金フローの回復が注目されます。買い需要が改善すれば再び上値を試す可能性がある一方、1200万円を下回る場合は調整の長期化に注意が必要です。
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