英国当局が中国の投資詐欺事件に関連して押収した約6万1800ビットコイン(約8000億円、1BTC=1300万円換算)などについて、中国の検察当局が没収を申請した。天津市第二中級人民法院が9月28日に申請を受理し、10月13日に公告したと、複数の中国メディアが報じた。
検察は、押収資産が詐欺で得た財産や、そこから生じた利益に当たるとして、被害者に返還する分を除いて没収するよう求めている。
申請の対象には、ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)や現金、宝飾品なども含まれる。裁判所は6カ月の公告期間が終了した後に審理する。現段階で没収は決定していない。
同じ押収資産を巡っては、英国でも被害者への返還と国による没収が争われている。被害者側は押収されたビットコインに自らの財産権があると認めるよう求めているが、英高等法院は10月12日、その判断に中国法を適用することを決めた。被害者が財産権を証明できなかった分は、押収資産が没収手続きを経て英国の国庫に入る可能性がある。
事件の発端は、2014〜2017年に中国で行われた大規模な投資詐欺だ。新たな出資金を既存の出資者への配当に回す「ポンジ・スキーム」で資金を集め、その一部で大量のBTCが購入された。中心人物は2017年に中国から逃亡し、その後英国に渡った。
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|文:平木 昌宏
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