Mastercard(マスターカード)は10月19日、ステーブルコイン決済のリスクを評価する新サービス「Stablecoin Security」を発表した。
金融機関がオンチェーンで資金を移動する前の段階も含め、不正や詐欺、制裁違反などのリスクを確認できるようにする。
Stablecoin Securityは、決済情報とブロックチェーン情報を組み合わせ、資金の出所や取引の文脈などを分析。不正、詐欺、制裁違反などの金融犯罪につながるリスクをステーブルコイン決済のライフサイクル全体で評価する。
リスク情報はAPIを通じて提供され、金融機関は既存の不正検知やコンプライアンスの仕組みに組み込むことができる。
マスターカードはサービス開発の背景として、ステーブルコイン取引の複雑さを挙げている。
国際決済銀行(BIS)の研究では、2025年にイーサリアム上で実行された1億4100万件の取引から、テザー(USDT)、USDコイン(USDC)、PYUSDに関連する5億9300万件超のイベントログを分析。その結果、ステーブルコインの移転イベントの約60%が単純な送金ではなく、複数の処理を伴う複雑な取引内で発生していた。
最初のパートナーには、ステーブルコイン決済インフラを手がけるBorderless.xyzと、国際貿易決済などに取り組むKeyrailsが参加する。
マスターカードはステーブルコイン分野への取り組みを拡大している。8月にはステーブルコインインフラ企業BVNKの買収を完了。今月には法定通貨とステーブルコインを単一のAPIで扱える「Global Money Platform」を開始した。
Stablecoin Securityはまず北米で提供を開始し、2027年に世界での商用提供を予定する。同社は同年、BVNKを通じた展開も含め、サービスの対象を拡大する方針だ。
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|文・編集:Shoko Galaviz
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