暗号資産交換業者のBACKSEATは10月5日、独立した第三者による評価を受け、「SOC 2 Type 1保証報告書」を同日付で取得したと発表した。
同社によると、評価の対象は暗号資産(仮想通貨)の保管・管理を担うカストディ業務のセキュリティ態勢と内部統制である。
国内での暗号資産ETF(上場投資信託)の解禁を見据えた取り組みだと説明。国内の暗号資産交換業者として初の取得だとしている。
監査法人などで構成されるPwC Japanグループの解説によると、SOC 2は財務報告以外の内部統制を独立した監査人が評価し、報告書を発行する枠組みである。クラウドサービス事業者が満たすべき基準としても位置づけられている。
評価の物差しはTrustサービス規準で、セキュリティ、可用性、処理の完全性、機密保持、プライバシーの5項目からなる。同社は、この5項目について評価を受けたとしている。
暗号資産ETFは、投資家から集めた資金で暗号資産を購入・保有する商品で、その保管を担う事業者をカストディアンと呼ぶ。
同社は、金融商品取引法などの改正を見据え、国内ETFの実現に向けて準備してきたとしている。金融機関などが参加する「暗号資産市場プラットフォーム」向けに、カストディ業務を提供する考えも示した。
国内の暗号資産ETFは、NADA NEWSが報じたとおり、2028年1月の解禁が見込まれている。
前田慶次社長は、米国や香港のETFなどでは、カストディアンを担う主要な事業者がSOC 2報告書を取得している例があると説明した。今回の取得は、第三者から客観的な評価を得た節目だとしている。
BACKSEATグループは昨年2月、暗号資産取引所のcoinbook(コインブック)を買収している。
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|文:栃山直樹
|画像:Adobe Stock


