日本円連動型ステーブルコイン「JPYC」の総流通量が、40億JPYCを超えたことが、オンチェーンデータをまとめる「JPYC info」の最新データで明らかになった。
9月17日10時23分時点の約18億9963万JPYCと比べ、約23億6000万JPYC増加し、総流通量は約42億6000万JPYC(額面ベースで約42億6000万円)となった。

JPYCは8月末以降、Kaiaを中心に流通量が減少していた。
流れが変わるきっかけとなったのが、9月17日に韓国の暗号資産取引所UpbitでJPYCの取引が始まったことだ。Upbitでは、韓国ウォン(KRW)、ビットコイン(BTC)、テザー(USDT)の3市場が開設され、JPYCにとって初めて韓国ウォン建ての取引ペアが設けられた。
取引開始直後には、JPYCの価格が1円前後の基準水準から大きく乖離し、CoinMarketCapでは一時、1JPYC=約2.2円を記録した。
取引開始時点でUpbitが入出金に対応していたネットワークはイーサリアムのみで、当時のイーサリアム上のJPYCは全体の約7%にとどまっていたため、対応する供給が限られていたことが価格乖離の一因になったとみられる。

こうした価格差を受け、アービトラージを狙う投資家の資金が一気に流入した。X上では、1円で発行したJPYCをUniswap(ユニスワップ)などのDEX(分散型取引所)でUSDCに交換し、利益を得たとの報告が相次いだ。
9月18日時点のチェーン別流通量は、Polygonが首位、次いでイーサリアムが2位、Kaiaが3位となった。Polygonとイーサリアムの流通量がKaiaを上回る構成となっており、両チェーンで流通量の増加が目立っている。Upbitは取引開始後、KaiaとPolygonからの入金にも対応した。
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|文:平木 昌宏
|画像:JPYC infoより(キャプチャ)
|トップ画像:JPYC公式ホームページより(キャプチャ)