・Circleは2026/27シーズンから、チェルシーFCのプリンシパルパートナー兼公式ユニフォーム胸スポンサーとなる。
・チェルシーの男子、女子、アカデミー各チームのユニフォームに、CircleとUSDCのブランドロゴが掲出される。
・ステーブルコインが主流の金融市場へ進出するなか、今回の提携により、USDCは世界有数の規模を誇るサッカーファン層に訴求することになる。
Circle、チェルシーの世界的なファン層へUSDCを展開
チェルシーFCは、Circle Internet Group(NYSE:CRCL)との新たな提携を発表した。これにより、USDCブランドがチェルシーの男子、女子、アカデミー各チームのユニフォーム前面に掲出されることになる。
Circleは2026/27シーズンから、チェルシーのプリンシパルパートナー兼公式ユニフォーム胸スポンサーとなる。
今回の提携は、クラブの男子、女子、アカデミー各チームを対象としており、Circleはチェルシーが世界各地に抱える幅広いファン層への露出を得ることになる。
USDCのブランドロゴは、日曜日に行われるブライトンとの今季プレミアリーグ初のホームゲームで、チェルシー男子チームのユニフォームに初めて掲出される。

Circleにとって今回の提携は、従来の暗号資産市場や金融市場を越えて、USDCの認知度を大きく拡大する取り組みとなる。
チェルシーFCのジェイソン・ギャノン社長は、今回の契約によって、クラブはサッカー界のデジタル化を先導する立場になると述べた。
「Circleとの提携により、チェルシーはサッカー界のデジタル化を先導する立場に立つ。両組織とも未来を強く見据え、長期的に最良の立場を築けるよう、絶えずイノベーションに取り組んでいる。Circleとの歩みを始め、同社をチェルシーファミリーに迎えるとともに、クラブの運営方法をさらに改善していくことを楽しみにしている」― チェルシーFC社長、ジェイソン・ギャノン
Circleが発行する規制準拠型ステーブルコインのUSDCは、個人や企業が米ドル建ての価値を世界中で移転できるように設計されている。そのため、チェルシーとの提携は、既存のデジタル資産利用者をはるかに超える世界的な層にUSDCを訴求する機会となる。
Circleの共同創業者兼CEOであるジェレミー・アレールは、今回の提携には「資金は国境を越えてシームレスに移動できるべきだ」という同社の信念が反映されていると述べた。
Circleの最高商務責任者であるカシュ・ラザギも、今回の協業は、チェルシーとUSDCがともに持つ世界的な展開力を反映したものだと説明した。
「これは単にユニフォームにロゴを掲げるだけの話ではない」と、チェルシーのコマーシャル部門プレジデントを務めるトッド・クラインは述べた。Circleについて、世界規模のイノベーションを推進するクラブの構想と方向性を共有するパートナーだと説明している。
今回の契約はチェルシー女子チームにも及ぶ。同チームは、スタンフォード・ブリッジで迎える最初のシーズンに、CircleとUSDCのブランドロゴを導入する。
USDC、世界的なスポーツを活用してステーブルコインの一般普及を後押し
USDCとチェルシーFCの提携は、ステーブルコイン発行企業が用途を拡大し、世界の金融分野での本格普及を目指すなかで実現した。
マッキンゼーのデータとArtemis Analyticsの分析によると、2025年の実際のステーブルコイン決済額は年間約3900億ドルで、世界の決済総額の約0.02%にとどまる。

さらに、ステーブルコインの流通総額は2026年半ばまでに3100億ドルに達した。ただし、その規模は依然として、既存の決済インフラや伝統的な金融市場で扱われる資金・取引の規模を大きく下回る。
CGIは、自社の技術が1日21兆ドル超の決済処理を支援しており、SWIFT決済取引の20%を支えているとしている。一方、BISは、店頭外国為替取引の1日当たりの取引額が9兆6000億ドルに上ると報告している。

ステーブルコインの普及競争が進むなか、ブランド認知度、決済手段としての実用性、一般消費者との接点は、流動性や時価総額と同じくらい重要になる可能性がある。
Circleはチェルシーとの提携を通じて、USDCを金融インフラとして位置づける自社の構想を、世界で最も広く知られるスポーツブランドの一つと結び付けようとしている。
チェルシーが持つ世界的な影響力は、デジタル資産との直接的な接点がほとんどない消費者にもUSDCを紹介できるマーケティングチャネルとなる。
チェルシー男子チームは、2025年FIFAクラブワールドカップの現王者として今回の提携を迎える。一方、チェルシー女子チームも数々のタイトルを獲得してきた強豪だ。したがって今回の契約により、Circleは男子トップレベルのサッカー、女子サッカー、ユース育成までを網羅する発信基盤を得ることになる。


