ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShield(ペックシールド)は8月22日、メタバースプロジェクトThe Sandbox(ザ・サンドボックス)が攻撃を受けた可能性があり、約149億SANDが2つのアドレスに異常発行されたとXで報告した。
SANDの設計上の最大供給量は30億枚で、ペックシールドが報告した数量を単純比較すると、その約4.97倍に相当する。
ペックシールドによると、異常発行されたとみられるSANDは2つのアドレスに集中している。1つのアドレスでは約146億5000万SAND、もう1つでは約2億5000万SANDが確認されており、合計で約149億SANDとなる。
NADA NEWSがBaseScan上のオンチェーンデータを確認したところ、両アドレスに対し、Null AddressからSANDが繰り返し発行された履歴が確認された。このうち一方では、その後146億5000万SANDが別のアドレスへ一括で移動している。もう一方でも、5000万SANDなど複数回のミント履歴が確認できる。


ザ・サンドボックスはその後、SANDのクロスチェーンブリッジに脆弱性があったことを確認したと同日、Xで発表した。Base(ベース)とBNB Smart Chain(BSC)が影響を受けたとしており、関連するクロスチェーン機能を一時停止している。
ただし、今回確認された149億SANDがすべて正式なSANDとして流通可能なのかは明らかになっていない。異常発行分の取り扱いや、実際の流通量への影響についても現時点では不明だ。
韓国の暗号資産取引所も対応に動いている。Upbit(アップビット)はSANDについて注意を呼びかけ、Bithumb(ビッサム)はセキュリティ上の問題が疑われるとしてSANDの入出金を一時停止した。
一方、ペックシールドが報告した約149億SANDの異常ミントと、ザ・サンドボックスが確認したクロスチェーンブリッジの脆弱性との具体的な関係について、詳細な技術説明は現時点で確認できていない。
|文:平木 昌宏
|トップ画像:Shutterstockより
|本文内画像:BaseScanよりスクリーンショット


