米スポーツプラットフォーム大手Fanatics(ファナティクス)は7月27日、金融サービス企業BGC Groupから、商品先物取引委員会(CFTC)に登録されたWater Street Labs(ウォーター・ストリート・ラボ)とCX Clearinghouse(CXクリアリングハウス)を買収することで合意したと発表した。買収額などの取引条件は公表していない。
ウォーター・ストリート・ラボはCFTC登録の指定契約市場(DCM)、CXクリアリングハウスは同登録のデリバティブ清算機関(DCO)である。買収完了後、ファナティクスは連邦規制下で自社の予測市場取引所と清算機関を保有し、予測市場のイベント契約を直接上場・清算できるようになる。
同社は、自社で取引所と清算機関を運営することで、取り扱う予測市場商品や上場方針に対する裁量を高め、スポーツファンを中心とする顧客層に商品を提供する方針だ。また、BGCが持つ機関投資家向け市場インフラや流動性、取引分野の知見を活用し、個人と機関の市場参加者を結び付けるとしている。
ファナティクスとBGCは買収後も提携し、予測市場から得られる市場心理や動向と、従来の金融市場データを組み合わせた新たなデータ商品の開発に取り組む。
Fanatics Betting and Gaming(ファナティクス・ベッティング・アンド・ゲーミング)の最高経営責任者(CEO)を務めるMatt King(マット・キング)氏は、BGCが規制下の取引所や清算機関、取引技術、機関投資家向け市場インフラの構築・運営に関する知見を持つと評価した。ファナティクスのスポーツファンへの理解や消費者向けサービスの運営力と組み合わせることで、個人と機関の双方に向けた予測市場の成長を加速できるとの考えを示している。
ファナティクスは2025年12月に予測市場サービス「Fanatics Markets」を開始した。現在は米国23州と4つの米国領で、iOS、Android、ウェブを通じてサービスを提供している。
|文・編集:Shoko Galaviz
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