ビットコイン、TSMC決算、キオクシア株ストップ安でリスクオフ【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・6.5万ドル台で上値重い 
・TSMC投資増+SKショックで半導体株軟調
・キオクシア株ストップ安でリスクオフ
・株価動向とETFフローが焦点

昨日のBTC市場

昨日のBTC市場は上値の重い展開となった。

BTC/JPY 1h candlestick chart with price around 10.5 million JPY and yellow Japanese annotations marking events over several hours/days, showing ups and downs in price.

未明に6.5万ドル(約1,055万円)台半ばで上値を重くすると、6.3万ドル(約1,020万円)台に値を落としている。

BTCは米イラン間の軍事衝突激化もあり6.4万ドル台で上値を重くすると、年初来安値5.7万ドルとの半値押しである6.1万ドルにサポートされ、レンジ取引を続けていた。

週明けは金曜日のNasdaq上場の反動で韓国市場でSKハイニックス株が急落、株価指数が8%下落してサーキットブレーカーが発動し、リスクオフ的にBTCは弱含んだが、火曜日に発表されたCPIが非常に弱く、続いてトランプ大統領がホルムズ海峡の警護料20%を撤回したこともあり6.5万ドルにワンタッチした。さらに水曜日のPPIも前月比▲0.4%と大幅低下、前月分も大幅に下方修正され、BTCは6.5万ドル台半ばに値を伸ばしたが、インフレ指標のあまりの低下に景気後退懸念が浮上、SKハイニックスショックから持ち直していた半導体株が失速、BTCも6.4万ドル台に値を下げた。

アジア時間に入るとTSMCの決算は良好だったが設備投資増加への懸念から時間外取引で同社株が失速、リスクオフの流れの中でBTCは弱含んだ。

さらにイラン革命防衛隊(IRGC)が米軍がイランの発電施設を攻撃すればフーシ派を通じて紅海も封鎖するとの声明を出すと、原油価格が81ドルに上昇、BTCは6.4万ドルを割り込んだ。

原油価格が反落するとBTCも6.4万ドル台を回復したが、半導体株が続落する中、BTCは上値を重くすると、今朝方のアジア株も軟調に推移する中、BTCは6.3万ドル台に値を下げている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は、引き続き底値を固める展開を予想する。

BTCは6.5万ドル台半ばで上値を重くした。原因は世界的な半導体株の失速。キオクシア株は1か月でピークの半分まで下落した。ただ、これはその前の1か月で2倍になった反動で、オーバーシュートした市場が元へ戻るいつものパターンだろう。

このリスクオフでBTCは上値を重くしているが、一方でETFフローは回復気味だ。ETFではアセット間のスイッチコストが低く、半導体株などがブーム的な動きを見せれば他市場から流動性を吸い寄せるが、逆にブームが終われば戻ってくる場合もある。

今回の反落のきっかけは月曜日のSKハイニックス株の急落。Nasdaq上場後の急騰で週明けの韓国市場で利益確定売りが殺到したと伝わる。一方、米上場のADRが韓国市場での同社株に対して割高で、ADR売りの韓国株ETF買いの動きも出ている模様で、かなりトリッキーな展開だ。本日は韓国市場は休場で日本市場でもキオクシア株が2割近く下落しており、米市場で半導体株が下げ止まれるかに注目が集まる。

Clarity法案ではトランプ大統領がルミス議員など共和党の上院議員と倫理条項などについて会合を行った模様だ。その後、直ちに公表されるとされた銀行・農業両委員会案を統合した草案はまだ出てきていないが、Politicoによれば民主党の同意は得られていない。今晩は下院で同法案に関する公聴会が予定されている。実効性はないが下院通過から1年目の節目に援護射撃をするものと思われる。一方で予想市場では同法案の年内成立確率が35%前後に低下している。

CPI・PPIが弱かったことで材料的には若干ポジティブだが、やや決め手に欠ける部分も多い。そうした中、本日は半導体株動向とETFフローに注目が集まる。キオクシア株はストップ安を付けているが、TSMCにせよSKハイニックスにせよ決算は絶好調で、単に買われ過ぎたものが調整している格好だ。BTCもリスクオフ気味に若干連れ安となっているが、そうした下落が落ち着けば、ETFを通じたフローの回復が見込まれると考える。

詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC4-Me_feeufiLDesfs6x23g

※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
※この記事では、投資判断の参考のための情報提供を行っておりますが、銘柄推奨や投資活動の勧誘を目的としておりません。また、楽天ウォレットとしても投資勧誘や断定的な予測をおこなうものではありません。
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