日鉄ソリューションズは7月9日、ANDLAW FZCO(Futaba Labグループ)、SMBC日興証券、DeFimans(ディファイマンズ)、Perplexity AI(パープレキシティAI)と、デジタルアセットの次世代執行基盤に関する共同検証を始めると発表した。
5社は基本合意書(MoU)を締結し、TradFi(伝統金融)市場とオンチェーン/オフチェーン市場を横断した取引の最適化を検証する。
グローバルではステーブルコインの発行・流通量が3000億ドルに達し、ステーブルコインを除くオンチェーンRWA市場も300億ドルを超えるなど、金融商品のトークン化が社会実装段階に移りつつある。
国内でも、セキュリティトークンやステーブルコインをめぐる制度整備が段階的に進んでおり、暗号資産の金融商品取引法への移管も議論されている。こうしたなか、複数市場にまたがる価格形成や流動性の分断に対応する狙いがある。
リリースによると、今回の検証では、日鉄ソリューションズが取引プラットフォームと関連アルゴリズムを提供し、高頻度取引やイベントドリブン取引システムに関する知見を共有するという。
取引ルートや執行インフラの設計はANDLAW FZCOが担い、SMBC日興証券は取引の執行・実装、ユーザー体験、運用ワークフロー、市場への影響評価など、金融機関としての実務面から検証に参加する。
さらに、DeFimansがPoCの全体設計や進行を担い、Perplexity AIはLLMアグリゲーション機能などAI技術面で支援する。日本の規制・制度への適合性を踏まえたAI機能の最適化にも関わるという。
具体的には、オンチェーン/オフチェーンをまたぐクロスネットワークでの裁定取引機会の可視化や、複数市場にまたがる執行を最適化する手法などを検証する。
発表では、今回の取り組みにより、市場横断での価格形成の高度化や取引効率の改善に資する手法の検証を進め、金融機関や専業マーケットメイカー、商社などの市場参加者に向け、最適な執行機会を提供できるよう取り組むとしている。
|文:平木昌宏
|画像:リリースより


