ポイント
・6.2万ドルで切り返し、6.4万ドル台後半回復
・協議延期⇒再開⇒海峡封鎖⇒攻撃予告⇒離席⇒共同声明、緊張と緩和を繰り返す
・テクニカル的には6.5万ドルが重要なポイント
・連休明けの米市場動向と資金流入に注目
週末のBTC市場
週末のBTC市場は底堅い展開となった。

金曜日に6.2万ドル(約1,000万円)台で下げ渋ると、今朝方には6.4万ドル(約1,030万円)台後半まで強含んでいる。
BTCは月初に6万ドルを割れてから切り返すと、先週初の米イラン和平覚書の合意を受け、6.7万ドル台へと値を伸ばした。しかし19日の署名への懸念がくすぶる中、タカ派的なFOMCを受けてBTCは6.5万ドルを割り込むと一時6.3万ドル台に値を落とした。その後、和平覚書が電子署名されると持ち直したが、戻りは鈍く6.4万ドル近辺でのもみ合い推移が続いた。
金曜日未明には、ストラテジー社の優先株STRC価格が一時82ドル台まで急落。同社からの買いが細るとの懸念が浮上し、BTCは6.2万ドル台に失速した。その後、米軍が海上封鎖の解除を発表し、イランもホルムズ海峡の「自由」通航を認めたが、イスラエルによるレバノン攻撃を理由に20日のスイスでの協議が延期される中、BTCは6.2万ドル台で一進一退の展開を続けた。
海外時間に入りイスラエルとレバノンの停戦が合意されるとリスクオン気味にBTCは6.3万ドル台に値を伸ばし、アラグチ外相とウィトコフ特使が準備会合のためスイスに渡ると6.3万ドル台後半に値を伸ばした。
ところが停戦合意後もレバノンでの戦闘が続いたため、イラン軍がホルムズ海峡再封鎖を宣言すると一時弱含んだが、仲介役のパキスタンが21日の和平協議開始を発表、イラン代表団の出発も発表されるとBTCは切り返し、続いてバンス副大統領の出発も伝わると6.4万ドル台に値を伸ばした。
その後、トランプ大統領が「レバノンでの戦闘でヒズボラを抑制しないとイランを攻撃する」と投稿した。これに反発したイラン代表団が一時離席したことを受け、週明けの原油価格が上昇して始まるとBTCは一時6.3万ドル台に失速した。
しかし仲介役のカタール・パキスタンが今後の交渉の枠組みを示した共同声明を発表すると、BTCは6.4万ドル台後半に反発している。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
週末は米市場で目立った材料に欠ける中、米イラン和平協議に翻弄される展開となった。
電光石火の電子署名を経てホルムズ海峡の航行が再開したが、レバノンでの戦闘が続いたことでイランが20日の協議をキャンセルした。レバノンでの停戦が合意され1日遅れで協議が開始されたが、トランプ大統領の投稿に反発し協議が中断。しかし最終的には枠組み合意でリスクオンとなった。
これらは典型的なバザール(市場)での交渉で、双方が高い要求を突きつけ合い、決裂するところから交渉が始まるイメージだ。イランはホルムズ海峡の再封鎖を、米国は攻撃再開をちらつかせるが、あくまで交渉を有利に進めるためのカードである。額面通り受け取ると振り回されるが、イラン側も米国側も事態を沈静化したいからこそ交渉している。
ただし、イスラエルやイラン革命防衛隊の一部など今回の合意に反対する勢力があることがリスク要因だ。また米国内でもイランに強硬な姿勢を示すべきだという勢力がルビオ国務長官のもとに集まりつつあり、和平を主導するバンス副大統領との大統領後継争いが始まっており、予断を許さない。
テクニカル的には5.9万ドルから6.7万ドルのフィボナッチ61.8%押しでサポートされ反発しているが、かつてのサポートがレジスタンスになる形で6.5万ドルに上値を抑えられている。この水準は6.7万ドルからの下落の半値戻しとしても重要なポイントだ。
今晩はこの週末の動きを受けた連休明けの米市場動向が最大の材料となる。BTC市場で言えば、ストラテジー社のSTRC価格やSpaceXブームの行方、そして何よりもBTC市場への資金流入(フロー)が戻ってくるかが注目される。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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