ブロックチェーン分析のToken Terminal(トークンターミナル)のXへの投稿によると、トークン化された資産の時価総額は現在430億ドル(6兆8800億円、1ドル=160円換算)を超え、過去180日間で約37%増加した。
機関投資家によるブロックチェーン導入の拡大を背景に、市場はファンドやプライベートクレジット以外へと裾野を広げている。
暗号資産市場全体の低迷にもかかわらず、トークン化された実物資産(RWA)市場は拡大を続けており、従来の金融商品がブロックチェーンへと移行している。
Token Terminalによると資産別ではトークン化ファンドが時価総額の約80%を占め、商品(コモディティ)が16.6%、株式が3.8%で続く。基盤となるネットワークはEthereum(イーサリアム)が57.8%を占めて首位を維持する。
一方、RWA.xyzはRWA市場全体を330億ドル(5兆2800億円)未満と評価しており、対象範囲の違いから数値に差が生じている。
その他、Standard Chartered(スタンダードチャータード)は、トークン化金融商品の拡大を主因に、分散型金融(DeFi)セクターが2030年までに2兆7000億ドル(約432兆円)規模へと約37倍に成長すると予測する。Citigroup(シティグループ)もトークン化に強気の見方を示し、基本シナリオで2030年までに市場規模が5兆5000億ドル(約880兆円)、強気シナリオでは最大8兆2000億ドル(約1312兆円)に達するとしている。
トークン化の対象は米国債中心の段階を脱し、多様な利回り資産へと広がりつつある。米証券決済機関のDTCCやニューヨーク証券取引所(NYSE)、ナスダックといった既存インフラがトークン化を中核業務に組み込み始めており、実証段階から本格普及への移行が進むとみられる。
|文・編集:井上 俊彦
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