国際決済プラットフォームのMassPay(マスペイ)とCoinbase(コインベース)は6月11日、ステーブルコインを用いた国境を越えた支払いサービスを提供する戦略的提携を発表した。
両社の連携により、企業顧客は個別の暗号資産(仮想通貨)インフラを管理することなく、法定通貨やUSDコイン(USDC)、その他の暗号資産の間をシームレスにやり取りできるようになる。
MassPayを利用する法人顧客やマーケットプレイス、プラットフォームは、米ドルで資金を調達してCoinbase経由でUSDCに変換するか、USDCを直接入金したうえで、受取人にUSDCやその他の暗号資産、現地の法定通貨で支払えるようになった。
CoinbaseのAPIがウォレットのインフラやカストディ、オンチェーン処理を担い、MassPayが世界180カ国に及ぶ最終段階の支払い処理を受け持つ。
MassPayのRan Grushkowsky(ラン・グルシュコフスキー)氏によると、利用企業では国際電信送金に比べてコストが約40〜70%低下し、従来は数日を要した決済がほぼ即時になったという。
Coinbaseのインフラ製品責任者であるAlec Lovett(アレック・ラベット)氏は「ステーブルコインはグローバル企業の送金手段の標準になりつつある。MassPayの法人顧客は、既存のインフラのまま、米ドルで資金を調達し、USDCで決済し、世界中の受取人に支払えるようになる」とコメントした。
ステーブルコインを国際送金に取り込む動きは、決済・金融インフラ大手の間で広がりつつある。Stripe(ストライプ)は2025年2月にBridge(ブリッジ)を買収し、Circle(サークル)も同年4月に独自の決済ネットワークを立ち上げた。
|文・編集:井上 俊彦
|画像:MassPay



