デリバティブ市場大手のCME Group(CMEグループ)は、Nasdaq CME Crypto Index(ナスダックCMEクリプト・インデックス)先物を6月8日にローンチする計画を発表した。ローンチは規制当局の審査を前提としている。同商品は、CMEグループにとって初の時価総額加重型の先物契約となる。
ナスダックCMEクリプト・インデックス先物は、暗号資産(仮想通貨)市場全体への幅広いエクスポージャーを、単一の現金決済型先物契約を通じて提供することを目的としている。マイクロサイズとより大きなサイズの契約が用意され、市場参加者は資本効率の高い形で、時価総額上位の暗号資産に分散的にアクセスできる。
CMEグループの暗号資産商品グローバル責任者であるGiovanni Vicioso(ジョヴァンニ・ヴィシオソ)氏は、今回の商品について、ナスダックとの長年の提携を基盤に、顧客へ規制された、費用効率が高く、使いやすいヘッジ手段および暗号資産市場全体への投資手段を提供するものだと説明した。同氏によると、CMEの暗号資産先物商品群では、年初来の平均日次取引高が43%増加しており、規制された暗号資産先物への需要は高まり続けている。
Nasdaqのインデックス商品管理責任者であるSean Wasserman(ショーン・ワッサーマン)氏は、暗号資産市場への投資家参加が進化する中で、他の資産クラスと同水準のガバナンスと透明性を備え、より広い市場を反映するベンチマークへの需要が高まっていると述べた。ナスダックCMEクリプト・インデックスは、その基盤となるよう設計されたものであり、同指数に連動する先物の導入は、指数ベースの枠組みが市場発展を支える自然な拡張だとしている。
満期時には、ナスダックCMEクリプト・インデックス先物はNasdaq CME Crypto Settlement Price Index(ナスダックCMEクリプト・セトルメント・プライス・インデックス)の値に基づいて現金決済される。同指数は、最大規模かつ最も活発に取引される暗号資産のパフォーマンスを測定するもので、5月14日時点ではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)、カルダノ(ADA)、チェーンリンク(LINK)、ステラルーメン(XLM)が含まれている。
今回の商品はCMEに上場され、CMEの規則に従って取引される。CMEグループはすでに、金利、株価指数、外国為替、暗号資産、エネルギー、農産物、金属など幅広い資産クラスで先物・オプション市場を展開している。ナスダックCMEクリプト・インデックス先物の導入は、暗号資産市場が個別銘柄への投資から、指数を通じた分散エクスポージャーやリスク管理へと広がっていることを示す動きといえる。
|文・編集:Shoko Galaviz
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