ノンカストディアル型デジタルウォレットを提供するTopNod(トップノッド)は28日、ブロックチェーンプロジェクト「Pharos(ファロス)」のローンチに合わせ、AIエージェント「KiwiNod」を活用したキャンペーンを実施すると発表した。
Pharosは、Alibaba(アリババ)グループから分立したフィンテック企業Ant Group(アントグループ)の出身者らが開発に関わるレイヤー1(L1)ブロックチェーン。同グループはモバイル決済「Alipay(アリペイ/支付宝)」の運営で知られている。現実資産(RWA)やオンチェーン金融インフラに重点を置き、従来型金融サービスとWeb3をつなぐことを目指している。
同キャンペーンでは、10万ドル(約1600万円)相当のPharosネイティブトークン「PROS」が賞金プールとして用意される。参加者はXまたはTelegramを通じてAIエージェント「KiwiNod」にメッセージを送り、自分がPharosにどのように貢献できるかをアピールする。
たとえば、コミュニティ運営への協力、開発面での貢献、企画の提案、これまでの活動実績などを示し、賞金を受け取る理由を説明する仕組みだ。
KiwiNodは、送られた内容をもとに、賞金を分配するかどうか、分配する場合はいくらにするかを判断する。リリースによると、この判断を人間が後から変更することはできないという。
一般的なエアドロップでは、Xでのフォローやリポスト、ウォレットの保有状況など、あらかじめ決められた条件を満たすことで報酬が配られることが多い。これに対し、今回のキャンペーンでは、単なる参加条件ではなく、参加者がどれだけ説得力のある提案をできるかが重視される。
参加者は文章だけでなく、コード、企画案、オンチェーン上の活動実績なども提出できる。挑戦できる回数は最大3回まで。
また、人間だけでなく、他のAIエージェントも参加できる点が特徴となっている。つまり、人間とAIが同じ条件でKiwiNodに提案を行い、内容が評価されれば、AIエージェントであっても賞金を受け取る対象になり得る。
リリースによると、KiwiNodには独自の性格や判断基準が設定されている。ただし、特定の主張を承認するような事前指示は与えられていないという。
KiwiNodは、TopNodが同社のウォレットアプリに組み込むAIレイヤーの最初の公開版となる。TopNodは、ユーザーが自分でデジタル資産を管理しながら、Web3への理解を深め、より適切な判断ができる環境の構築を目指す。
TopNodは今後、AIエージェントがユーザーに代わって支払いを行う「エージェント型決済」の開発も進める。ユーザーがあらかじめ支出上限や用途、条件を設定し、その範囲内でAIが取引を実行する。個別の取引ごとにユーザーが承認しなくても、設定された条件内でAIが処理を進める仕組みを想定している。
|文・編集:平木昌宏
|画像:TopNodホームページよりキャプチャ


