JPMorgan(JPモルガン)は2026年4月24日のブログ投稿で「投資家が効率性とコスト削減を求める中、テクノロジーによってETF(上場投資信託)の様相は大きく変化している。この分野における主要な動向は何か?」と問いかけ、自動化からトークン化に至るETFの重要トレンドをまとめた。
世界のETF市場の運用資産残高(AUM)は2025年時点で19兆5000億ドル(約3120兆円、1ドル=160円換算)に達し、2030年までに35兆ドル(約5600兆円)へ成長すると予測されている。JPモルガンの証券サービス部門ETF商品担当グローバルヘッドであるCiarán Fitzpatrick(シアラン・フィッツパトリック)氏は「ETFは柔軟性、分散性、透明性、コスト効率性を実現する枠組みであり、これらはすべてテクノロジーによって実現されている」と述べた。
注目すべきトレンドの一つが電子化の加速だ。ETFの注文数と取引総額は年々大幅に増加しており、取引フローの電子化による効率化が進んでいる。さらに、JPMorgan Asset Management(JPモルガン・アセット・マネジメント)のデータによると、2025年に新規設定されるETFの83%がアクティブ型と予測されており、より複雑な運用体制を必要とするアクティブETFの拡大が自動化を一段と後押ししている。
もう一つの重要トレンドがトークン化だ。ETFをブロックチェーン上でトークン化することで、組成・償還プロセスの効率化、ほぼ即時の決済、24時間365日の市場アクセスといったメリットが期待される。フィッツパトリック氏は「トークン化はETFだけでなく、ファンド業界全体の市場変革を推進するだろう」と展望を示す一方、「実際に活用できる優れた事例が出てくるまでにはまだ数年かかる」と慎重な見方も付け加えた。JPMorganはブロックチェーン部門Kinexysを通じて、すでにさまざまなトークン化のユースケースを検証している。
|文・編集:井上俊彦
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