・Hyperliquidは2026年に入って初めて45ドルを突破し、時価総額は月初から25億ドル増えて115億ドルに達した。
・4月には複数の日で、Hyperliquidの取引高に占めるコモディティ取引の割合が60%を超えた。
・21SharesとBitwiseによるETF申請は、HYPEに対する機関投資家需要の高まりを示しており、予測市場では月内に50ドル方向へ再び上昇する確率が92%と織り込まれている。
戦時下のコモディティ取引が需要を押し上げ、Hyperliquidは年初来高値の45ドルに上昇
HyperliquidのネイティブトークンであるHYPEは、2026年4月15日に年初来高値となる45ドルを記録し、時価総額は約115億ドルに達した。CoinMarketCapのデータによると、同トークンは前日比で2%上昇し、過去1週間では16%高となった。米国とイランの停戦協議再開を背景に暗号資産市場が持ち直すなか、時価総額上位10銘柄の中で最も高いパフォーマンスを示した。

2月28日以降、Hyperliquidは32%上昇している。分散型取引所(DEX)として、戦時下の取引戦略に関連する売買活発化の恩恵を受けている格好だ。
3月9日付のBloomberg報道では、イランが3月2日にホルムズ海峡の封鎖を宣言した数日後から、トレーダーが24時間取引可能なコモディティへのエクスポージャーを求めてHyperliquidに資金を移している動きが初めて伝えられた。
当時、中東情勢の緊迫化で世界のサプライチェーンに混乱が広がり、伝統的な取引所では原油先物が30%上昇し、1バレル120ドルに迫った。WTI原油に連動するパーペチュアル契約はHyperliquid上で1日あたり12億ドル超の取引高を記録し、金と銀の契約も取引高上位10銘柄に入った。
それから1か月が経過した現在も、戦争を背景としたコモディティ取引は続いており、Hyperliquidの時価総額やユーザー成長に対して、より明確かつ持続的な影響を与えている。
非暗号資産がHyperliquid取引高の60%を占める
4月に32%上昇し、時価総額を40億ドル超押し上げたことに加え、Hyperliquidは競合取引所に対する優位性も強めている。

The Blockによると、同取引所の建玉は2月10日の56億ドルから4月14日には78億ドルへ増加した。戦争をきっかけにコモディティやマクロ関連商品へ資金がシフトし、参加者が増えたことを反映している。

こうした流れのなか、同プラットフォームでは伝統的資産の存在感が高まり、アルトコインやミームコインの取引シェアを奪いつつある。CoinMetricsによると、1月時点では取引の100%が暗号資産ネイティブ資産だったが、4月には非暗号資産ネイティブ資産が1日の取引高の60%を超える日が初めて確認された。

同時に、無期限先物取引高におけるHyperliquidのシェアも拡大しており、2月の5.3%から4月には6.4%へ上昇した。この伸びはユーザー流入の拡大を示しており、ネットワーク上で手数料決済に使われるHYPEトークンの実需を支えている。
Hyperliquidの価格見通し 50ドル突破に注目、ETF追い風を取り込む動きも
Hyperliquidのユーザー基盤の拡大と市場をけん引するパフォーマンスは、大手機関投資家の関心も集めている。資産運用会社21Sharesは、ティッカーシンボルTHYPで申請しているHyperliquid ETFの書類を更新し、規制当局の審査が続くなかで米国上場に向けて一歩前進した。
一方、HYPEが急騰した4月10日には、ソラナETFの最大手発行体であるBitwise(ビットワイズ)が、自社のHyperliquid ETF申請に関する2度目の修正書類を提出し、取引相手先としてWintermuteとFlowdeskを追加した。

今後を見通すうえでは、予測市場とテクニカル指標の両面で、さらなる上昇を見込む材料が出ている。テクニカル面では、HYPEは日足チャートでゴールデンクロスを形成し、42ドル付近の7日単純移動平均線が39ドル近辺の30日移動平均線を上抜いた。

予測市場のポジションもこの見方と整合的だ。Kalshiでは、HYPEが50ドル方向へ一段高となる確率が92%と織り込まれている。一方、下落に対するヘッジは限定的で、ポリマーケット(Polymarket)では32ドル付近まで反落する確率は8%にとどまっている。
7日移動平均線が位置する42ドルのサポート帯を維持できれば、50ドルに向けた上昇継続が確認される可能性がある。一方、この水準を維持できなければ、37ドルから32ドルのレンジまで調整し、その水準で強い買い需要が意識される展開も想定される。
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