SBIホールディングスは10月13日、韓国のKB国民カードなどと、日韓間の金融・決済サービスに関する基本合意書を締結したと発表した。利用者に代わって予約や決済などを行うAIエージェントを、安全にサービスへ接続する仕組みを検討する。
提携先の一つであるKB国民カードは、韓国の大手金融グループ「KB金融グループ」傘下のカード会社で、クレジットカードや決済、金融サービスを提供する。
将来的には、日本人旅行者が保有するステーブルコインなどのデジタル資産を、韓国の加盟店での決済につなげる実証も検討する。
背景には、AIの役割が情報収集から予約や決済などの手続きへ広がることへの期待がある。企業や国境を越えてAIがサービスを使うには、正規のAIであることを確認し、利用者が認めた範囲で操作を制御する仕組みが必要になる。
実証には、SBI EVERSPIN(SBIエバースピン)と韓国のEverspin(エバースピン)が共同開発を進める認証・権限管理基盤を使う。AIが持つデジタル証明を確認し、その身元や信頼性を検証する仕組みだ。
初期段階では、日本側のAIが韓国側のサービスに接続する場面を想定する。その後、利用者からAIへの権限委任や、サービスごとに許可する操作範囲の管理へと実証を広げる。
また、金融・決済分野では、KB国民カードのモバイル決済サービス「KB Pay(KBペイ)」などとの連携を検討する。支払いの実行に際しては、利用者の承認や事前に設定した権限に基づく制御を含む、安全なサービスモデルを共同で検討する。ステーブルコイン決済の検証では、支払い・精算に加え、取消・返金や不正取引の検知も対象とする。
SBIデジタルプラクティスは8月7日、韓国企業と金融機関向けブロックチェーンを活用した日韓決済網の構築に向けた基本合意を発表した。今回の提携では、利用者の代理で動くAIの信頼性や権限を確認する仕組みを検討する。
【次に読む】
» SBI、日韓ステーブルコイン決済の商用化へ共同検証
» SBI、Canton Networkで日韓決済網を構築へ──韓Nodeinfra社と提携
» SBIレミット、Fassetと提携──ステーブルコイン活用の国際送金インフラ構築へ
|文:NADA NEWS編集部
|画像:Adobe Stock


