暗号資産(仮想通貨)取引所Bitget(ビットゲット)は9月28日、ビットコイン(BTC)の出金を日本時間17時(以下日本時間)から再開したと公式Xで発表した。9月24日に確認したセキュリティ事案を受け、停止していた出金機能を段階的に復旧する。
ビットゲットによると、原因となった脆弱性は修正済みで、事案を封じ込めた後に新たな不正送金は確認されていない。ユーザーの口座残高にも影響はないとしている。
出金再開の予定では、イーサリアム(ETH)を9月29日17時、テザー(USDT)を9月30日17時から再開する。その他の暗号資産や法定通貨、P2P関連の出金は10月2日17時に再開する予定だ。
背景には、日本時間9月25日未明に発生した大規模な資産流出がある。ビットゲットは9月25日、一部のホットウォレットとウォームウォレットから不正な資産移動を検知した。安全性を確認するため出金を停止した一方、入金と取引は継続していた。
ビットゲットは9月25日、攻撃者が管理するアドレスへ移された資産を約3億8750万ドル(約610億円、1ドル=157.4円換算)と公表した。
同社の初期調査では、攻撃者は同社が利用していた第三者製セキュリティ製品の脆弱性を悪用し、高権限の内部認証情報を取得した。その認証情報を使ってウォレットシステムに不正な出金指示を送り、リスク管理を迂回して資産を移動させたという。
ビットゲットは、原因となった脆弱性を特定して修正した。外部のサイバーセキュリティ企業と連携し、出金基盤の追加検証や流出資金の追跡を続けている。一部の流出資産はすでに凍結したとしている。
同社は今回の損失をユーザー保護基金で負担する方針だ。同基金は事件発生時点で約4億6400万ドル規模とされ、流出額を上回っている。今回の出金再開に先立ち、利用者が追加の手続きを行う必要はないという。
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|文:平木 昌宏
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