ロビンフッド・チェーン、手数料収入が97%減──ミームコイン熱沈静化で=CoinDesk

Robinhood Chain(ロビンフッド・チェーン)で利用者が支払った1日当たりのネットワーク手数料が、9月上旬のピークから約97%減少した。ミームコイン取引の過熱が一服したことが背景にあると、CoinDeskが9月19日、growthepieのオンチェーンデータを基に報じた。

手数料は約800万ドル(約12億5600万円)から、9月16日には約23万ドル(約3611万円)へ落ち込んだ。(1ドル=157円で換算)

一方、同期間の取引件数は1310万件から890万件へ約32%減にとどまった。1取引当たりの平均手数料は約64セント(約100円)から約2.6セント(約4.1円)へ大きく低下しており、利用者の減少よりも取引コストの下落が手数料収入を押し下げた形だ。

Revenue line chart from growthpie.com showing a dramatic spike to about M in September 2026, with values mostly near <img  before the spike on a dark dashboard background.
<Robinhood Chainの利用者支払手数料の推移。9月上旬の約800万ドルをピークに、9月16日には約23万ドルまで減少した|growthepie>
Line chart of daily transaction count from June–September 2026, with a major peak around mid‑August near 28M and fluctuating values mostly between 5–15M.
<Robinhood Chainの取引件数の推移。9月上旬の約1310万件から9月16日には約890万件へ減少した|growthepie>

背景には、ミームコイン取引が短期間で過熱した反動がある。Robinhood(ロビンフッド)は7月1日、トークン化株式などを扱う基盤として同チェーンを立ち上げた。しかし、稼働初期の利用をけん引したのは、当初の中心用途だったトークン化株式ではなくミームコインだった。

ブームの中心となったのが、ミームコインを簡単に発行・売買できるサービス「Pons(ポンズ)」である。8月30日には、ポンズを通じて1日で2万2600種類のトークンが発行された。新しいトークンの発行と売買が急増し、チェーンの取引件数や手数料を押し上げた。

その後、ミームコイン熱が沈静化すると、ポンズの9月10~16日の取引高は前週比37%減の約6億1600万ドルとなった。ポンズの利用減少に伴い、高い手数料を支払って新しいトークンを取引する需要も後退した。これが、チェーンの取引件数に比べて手数料が大幅に減った主な要因とみられる。

ただし、ミームコイン取引の縮小に反して、チェーン全体のDEX取引高は増加した。CoinDeskの集計によると、9月16日までの1週間の分散型取引所(DEX)取引高は前週比5%増の約128億ドルだった。ミームコイン取引が減る一方、別の市場での取引が増えたという。

ソラナのDEX取引高も同期間に8%減少しており、大規模な利用者移動は確認されていない。CoinDeskは、ネットワークの利用が失速したのではなく、活発に取引される市場が変わった可能性があると分析している。

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|文:平木 昌宏
|画像:Shutterstock