ビットコイン、8万1000ドルに到達──米財務省が9500億ドル規模の政府資金の一部活用を検討【価格分析】

・財務省による流動性供給への期待からリスク選好が強まり、ビットコイン(BTC)は8月25日、3カ月ぶりに8万1000ドルを突破した。
・財務省当局者は、財務省一般勘定(TGA)にある約1兆ドル規模の資金の一部を、国債買い戻しの原資に充てる可能性を検討していると報じられた。
・RSIが高水準にあり、大規模な清算が発生しているにもかかわらず、BTCデリバティブのポジションは均衡を保っている。相場が過熱するなかでも、現物買いが活発である可能性を示唆している。

BTC、3ヶ月ぶりに8万1000ドルを突破

BTCは8月25日、3カ月ぶりに8万1000ドルを突破した。米財務省が長期国債の買い戻し拡大を発表して以降の上昇率は、30%に迫っている。

今回のBTC上昇は、財務省当局者が政府の潤沢な手元資金の一部を使い、今後予定する米国債買い戻しの規模を拡大することを検討しているとの新たな報道に続いて起きた。これと同時に、米政府がイランへの経済的圧力を強めたことで、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ市場の変動も増幅した。

CNBC(シーエヌビーシー)は月曜日、財務省高官2人の話として、同省が手元資金の一部を米国債買い戻しの原資に充てる可能性があると報じた。

Screenshot of the Daily Treasury Statement (DTS) Data Preview table on Treasury.gov, showing 8/21/2026 data with opening balance and deposits and filter controls.
<2026年8月21日時点の財務省一般勘定残高|FiscalData.Treasury.gov(フィスカルデータ)>

財務省が公表した8月21日時点の財政収支データによると、TGAの残高は約9332億ドルだった。この資金を活用すれば、新たに短期国債を発行することなく、国債市場を支える追加余力を確保できる。

財務省はこれに先立ち、9月9日から11月4日まで、長期の利付国債を対象とする流動性支援目的の買い入れについて、1回当たりの上限額を20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増させると発表していた。

一方、この政策には投資家から批判も出ている。財務省が介入すれば、市場が政府の根本的な財政リスクを察知する機能を損なう恐れがあるためだ。

著名投資家のStanley Druckenmiller(スタンレー・ドラッケンミラー)氏は、The Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)への寄稿で、30年物米国債の買い手を確保するのに5.5%の利回りが必要なら、それは介入を要する危機ではなく、財政状況が発するシグナルとして受け止めるべきだと述べた。

「人為的な利回り抑制では、1ベーシスポイントの一つ一つが、問題の先送りに対する補助金となる」─ ドラッケンミラー氏、2026年8月24日付同紙にて

Daily candlestick chart of the U.S. Dollar Index from late July to early September, showing a downtrend with red and teal candles. Uses a TradingView layout with price axis on the right.
<米ドル指数(DXY)は8月24日月曜日に0.2%上昇|TradingView(トレーディングビュー)>

もっとも、政府が手元資金をどれだけ、いつ活用するのかについて当局者が具体的な方針を示していないため、TGA活用案がドル相場に与えた直後の影響は限定的だった。DXYは月曜日に約0.2%上昇し、99.0付近まで上昇した。世界の為替市場では、この資金活用案はまだ観測段階の話だと受け止められた。

BTCデリバティブが急増──8万ドル突破で上昇の勢いを試す展開

投機筋が財務省による追加介入への期待を織り込み、月曜日のBTCデリバティブ市場では取引が活発化した。この材料に、米政府がイランに対する経済的圧力を強めていることも重なった。

Scott Bessent(スコット・ベッセント)財務長官は、Operation Economic Outcast(オペレーション・エコノミック・アウトキャスト)を発表し、イランおよび同国経済を支える組織への制裁を拡大した。ベッセント財務長官によると、その目的はイランに残された経済的な生命線を断つことにある。また、イランの金融活動を支援する組織に対し、米ドルを基盤とする金融システムから排除される可能性があると警告した。

BTC先物の取引高は57.83%増の974億3000万ドルとなり、未決済建玉は4.66%増の580億4000万ドルとなった。

Dark Bitcoin derivatives dashboard showing price ,704 with +4.6% change and several metric panels (Volume, Open Interest, Options) and a row of action buttons (Long, Short, Trade).
<2026年8月24日月曜日、BTCデリバティブ市場では1億6400万ドルの清算が発生|CoinGlass(コイングラス)>

取引高の伸びは未決済建玉を大幅に上回った。これは、今回の上昇によって大規模なポジション調整が起きた一方、未決済のレバレッジは同程度には増加しなかったことを示している。

オプション市場の動きはさらに激しかった。BTCオプションの取引高は156.44%増の73億4000万ドルとなり、未決済建玉は3.73%増の410億9000万ドルとなった。

8万ドルに向けた上放れにより、相当規模のショートポジションが解消を余儀なくされた。24時間のBTC清算総額は1億6407万ドルに達し、このうちショートの清算が1億635万ドル、ロングの清算が5771万ドルだった。

注目すべき点として、24時間のロング・ショート比率は1.0056であり、BTCデリバティブのポジションは比較的均衡している。24時間の清算額の約65%をショート清算が占めたにもかかわらず、今回の上昇は主に現物買いによって支えられていたことを示唆している。

BTC価格予測:27%上昇でRSIは過熱状態、それでも買い手は途切れず

8月25日火曜日を迎え、BTCは9取引日で30%近く上昇している。背景には、米財務省が発表した長期国債の流動性支援買い戻し拡大がある。

日足チャートでは、20日ボリンジャーバンドの中心線が6万8300ドル付近に位置する一方、現在のBTC価格は上限バンドの8万1200ドルに迫っている。

BTC/USD price chart on TradingView with candlesticks, volume bars, RSI and Bollinger bands; shows rapid price rise in late August you see on the right side of the chart.
<BTCのRSIとボリンジャーバンド|トレーディングビュー>

ボリンジャーバンドは、移動平均線を基準として価格の変動幅を測る指標だ。取引高が増加するなかでBTCが上限バンドに近づく場合、トレンドが継続する可能性が高まる。

BTCは現在、この上限付近で取引されている。より差し迫った警戒材料は14日間RSIで、平均値の63.90に対し、現在は83.9まで上昇している。

RSIは、直近の価格変動の速度と大きさを測る指標だ。一般に70を上回ると、買われ過ぎの状態を示す。

さらに、月曜日のデリバティブ市場でポジションが均衡していたことを踏まえると、RSIが70を超えている状況は、含み益が積み上がっているにもかかわらず、確信度の高い現物買いが続いていることを示している可能性がある。

BTCがボリンジャーバンド上限に当たる8万1000ドル付近で安定的に値固めできれば、年初来高値を更新する展開も視野に入る。BTCは1月1日、約8万7500ドルで取引を開始していた。

反対に、8万ドル付近で上値を抑えられた場合、20日移動平均線に当たるボリンジャーバンド中心線の6万8300ドルに向けて反落する可能性が高まる。

PR

ボーナスで始めるのにおすすめな国内暗号資産取引所3選

取引所名特徴

Coincheck
500円の少額投資から試せる!】
国内の暗号資産アプリダウンロード数.No1
※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
銘柄数も最大級 、手数料も安い
無料で口座開設する

bitbank
【たくさんの銘柄で取引する人向け】
◆40種類以上の銘柄を用意
◆1万円以上の入金で現金1,000円獲得
無料で口座開設する

bitFlyer
初心者にもおすすめ】
◆国内最大級の取引量
◆トップレベルのセキュリティ意識を持つ
無料で口座開設する