韓国サムスン電子が、年内にも「Samsung Wallet」にステーブルコイン関連機能を導入する計画だと、海外メディアのSandmarkが9日、報じた。
報道によると、サムスンは一部の国から順次、ステーブルコイン口座の開設、海外送金、店舗での決済機能を提供する予定。対象国や対応するステーブルコイン、提携事業者については明らかにしていない。
Samsung Walletは、クレジットカードやデジタルID、鍵、搭乗券などを一元管理するウォレットサービス。Sandmarkによると、現在61カ国で提供されており、韓国国内だけでも月間アクティブユーザー数は1,900万人を超えるという。
Galaxy Unpackedで示された構想に初めて時期を明示
サムスンは7月にロンドンで開催した新製品発表会「Galaxy Unpacked」で、Samsung WalletにUSDC残高を表示するイメージを公開し、ステーブルコイン対応構想を示していた。
今回の報道では、サムスンがSandmarkへの書面回答で、「今年中に一部の国から順次導入する」と説明したことが新たなポイントとなる。
同社は、「まず一部の国でステーブルコイン口座開設、海外送金、決済機能を順次提供する。各国の規制や市場環境を慎重に見極めた上でグローバル展開を進める」と回答したという。
従来の暗号資産ウォレットとは異なる可能性
Samsung製スマートフォンには2019年から「Samsung Blockchain Wallet」が搭載されており、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、TRON(TRX)系トークンなどを自己管理型ウォレットとして保管・送金できる。
一方、Sandmarkは今回発表された機能について、従来の自己管理型のノンカストディアル・ウォレットとは性格が異なると分析している。
ステーブルコイン口座の開設には本人確認(KYC)が必要となり、海外送金も各国の規制に基づく認可事業者が担うことが一般的であることから、サムスンまたは提携する金融事業者が利用者資産を管理するカストディ型サービスになる可能性があるとしている。
Galaxy UnpackedではUSDCが表示された画面が紹介され、Circleのジェレミー・アレアCEOもSNSで反応した。ただし、サムスンはCircleとの提携を正式には発表しておらず、対応するステーブルコインや提携企業も現時点では公表していない。
スマートフォンメーカー各社も動き
Sandmarkは、スマートフォンメーカーによるステーブルコイン対応が広がり始めているとも指摘する。
シャオミはSeiブロックチェーンを活用したウォレットの搭載や実店舗でのステーブルコイン決済を計画している一方、AppleはApple Walletへの同様の機能を発表していない。
Samsung Walletへの機能追加が実現すれば、スマートフォン標準のウォレットでステーブルコインを保有し、そのまま送金や店舗決済まで行える環境が整う可能性がある。
なお、対象国は公表されておらず、日本が含まれるかどうかは現時点では明らかになっていない。
|文:NADA NEWS編集部
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