CoinShares(コインシェアーズ)とToken Terminal(トークンターミナル)が木曜日に発表した共同レポートによると、DeFi(分散型金融)全体が減速する中、トークン化された現実資産(RWA)が急成長している。
レポートによると、2026年第2四半期のDeFi全体の預け入れ金額が前年同期比で約15%減少した一方、RWAは3倍超に増加し、74億ドル(約1兆1840億円。1ドル=160円換算)に達した。
CoinSharesのJean-Marie Mognetti(ジャン=マリー・モグネッティ)CEOは、「基盤となるエコシステムの下落局面でも成長する資産クラスは、市場サイクルではなく金融的実用性によって需要が牽引されている。トークン化は循環的ではなく構造的な動きだ」と指摘している。
報告書は、投資家はRWAを担保や利回り創出の手段、オンチェーン市場の取引商品として利用しているとし、RWA市場が単なる発行から実利用という新しい段階に入ったと分析している、
現在、最大のシェアを占めるRWAは、利回りを提供するステーブルコインやトークン化された米国債だ。投資家は資金拘束による機会損失を防ぐため、借入時にも継続的に収入を生む担保を好む傾向にある。
こうした金融的な実用性への強い需要が、RWAの時価総額を押し上げている主な要因だ。暗号資産業界にとっても、暗号資産特有のボラティリティに依存しない安定した流動性がもたらされるため、エコシステム全体の構造的な成長を促すポジティブな影響が期待される。
報告書はさらに注目すべきトピックとして、RWA担保の約70%がEthereum(イーサリアム)上に構築されたプラットフォームに集中しており、既存の流動性が豊富なネットワークが依然として強い優位性を保っている点が挙げている。
|文・編集:井上 俊彦
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