米連邦捜査局(FBI)のPatrick Steven Yaroch(パトリック・スティーブン・ヤロック)元監督特別捜査官が、捜査で得た認証情報を使い、捜査対象に関連するウォレットから約100万ドル(約1億6000万円、1ドル=160円換算)の暗号資産(仮想通貨)を自身のウォレットへ移した疑いで訴追された。
THE BLOCKが8月3日、米連邦裁判所に提出された宣誓供述書をもとに報じた。
THE BLOCKによると、ヤロック元捜査官はFBI本部の防諜・スパイ対策部門で監督特別捜査官を務める以前、ボストン支局の国家安全保障捜査班に所属していたという。
宣誓供述書では、同支局で米国が敵対国とみなす国に関係する人物を捜査していた際、FBIのシステムで確認したウォレットのパスフレーズを利用したとされており、資金移転は2024年末または2025年初めに始まり、暗号資産を10~12回に分けて自身のウォレットへ送ったという。
当局の聴取に対しては、FBIが対象人物の暗号資産利用を十分に阻止できないことに不満を抱き、自ら資金を動かした趣旨の説明をしたとされる。
その後、FBIは7月31日、バージニア州にある自宅を捜索し、ヤロック元捜査官のウォレットや口座から92万5426ドル(約1億4800万円)を押収したとし、同日、FBIを解雇され、逮捕されたと報じられている。
ヤロック元捜査官は現時点で、暗号資産の窃盗罪そのものではなく、盗品や金銭などの州際輸送と受領の罪で訴追されている。
|文:平木 昌宏
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