IBMとシカゴ大学の研究者は7月30日、70個の論理量子ビットと新しい誤り訂正方式を用いて「信頼できる量子優位性」を実証したと発表した。
量子優位性とは、量子コンピューターが最良の従来型コンピューターを上回る速さや効率で問題を解く到達点を指す。
今回の実験は、従来のシミュレーション手法では現実的に不可能な計算を約15分で完了させ、同時に結果が正確であると示す統計的証拠も提供したという。
IBM Research(IBMリサーチ)所長でIBMフェローのJay Gambetta(ジェイ・ガンベッタ)氏は発表文で「我々は今、確実に量子優位性の時代にいる」と述べた。
もっとも、ハードウェアの性能はビットコインを脅かすために必要とされる水準には程遠い。楕円曲線暗号の解読には耐障害性を備えた数千個規模の論理量子ビットが要るとされ、70個との差は大きい。IBMは2029年までに、200個の論理量子ビットで1億回の演算を目指す。
ビットコイン(Bitcoin)側では、量子コンピューター耐性(ポスト量子暗号)を導入するための改善提案「BIP-360」が2026年2月に提案された。
|文・編集:井上 俊彦
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