分散型取引所(DEX)のAFX(エーエフエックス)は7月23日、Arbitrum(アービトラム)上で運営する独自のUSDCブリッジでインシデントが発生したと公式Xで発表した。
ブロックチェーンセキュリティ企業Blockaid(ブロックエイド)によると、同ブリッジから約2415万USDC(約39億円、1ドル=163円換算)が流出したという。
AFXは、無期限先物取引向けに構築した独自のレイヤー1(L1)ブロックチェーン上でDEXを運営している。ブリッジとは暗号資産を異なるブロックチェーンで利用できるようにする仕組みを指す。
ブロックチェーンエクスプローラーのArbiscan(アービスキャン)では、日本時間7月23日午前6時30分25秒、ブリッジのコントラクトから攻撃者のアドレスへ2415万USDCが送られたことが確認できる。

DeFi(分散型金融)のデータを提供するDefiLlama(デファイラマ)によると、被害発生前にAFXのブリッジへ預けられていた資産は約2418万ドルで、今回の流出額はブリッジ内にあった資産のほぼ全額に相当する。
また、ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShield(ペックシールド)によると、攻撃者は流出したUSDCをArbitrumからEthereum(イーサリアム)へ移し、約1万2467.5ETHに交換したという。

AFXはインシデントの検知後、ブリッジを停止し、外部のセキュリティ企業などと根本原因の調査や流出資産の追跡を進めているという。
同社は現時点で、影響は独自ブリッジに限られ、AFXの取引基盤やメインネット、Arbitrumネットワーク自体に侵害は確認されていないと説明している。
Arbitrumの開発を手がけるOffchain Labs(オフチェーン・ラボ)の共同創業者Steven Goldfeder(スティーブン・ゴールドフェダー)氏も、問題の取引は第三者プロトコルから発生したもので、Arbitrumの公式ブリッジは攻撃を受けていないと自身のXで説明した。
|文:平木 昌宏
|画像:AFX公式サイトより(キャプチャ)


