ポイント
・6.1万ドル台に失速、半値押しがサポートに
・トランプ大統領「イランとの和平覚書は終わった」
・米2日連続の空爆、イラン対抗し報復の応酬
・需給回復とETF流入が鍵となる展開
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上値の重い展開となった。

未明に6.4万ドル(約1040万円)台で上値を重くすると、一時6.1万ドル(約995万円)台に値を下げた。
BTCは6.7万ドル台でピークアウトすると、先週5.7万ドル台で年初来安値を更新した。ストラテジー株の反発や利上げ観測の後退もあり切り返すと、ETFフローが11日ぶりにプラスに転じたこともあり、週末に6.3万ドル台に値を伸ばした。
週明けはストラテジー社の本格売却の開始で一時6.1万ドル台に値を落としたが、半導体株の反発やトランプ大統領の「暗号資産ファン」発言もあり切り返すと6.4万ドル台半ばに値を伸ばした。
サムスン株の急落やイラン革命防衛隊(IRGC)の民間船舶攻撃で一時6.3万ドルを割り込んだが、暗号資産にネガティブだったVanguardが暗号資産責任者を求人しているとの報道を受け、昨日早朝に6.4万ドル台に反発した。
しかし、米国が商船攻撃の報復としてイラン産原油輸出許可を取り消し、80か所の標的に対し空爆を実施すると原油価格が72ドル台に上昇、BTCも上値を重くすると、イランもバーレーンとクウェートの米軍基地を攻撃、BTCは6.3万ドルを割り込んだ。
さらにNATO首脳会議に参加中のトランプ大統領が和平覚書は終了したとコメントすると6.2万ドルを割り込み、2日連続の空爆を示唆すると原油価格は76ドル台までの上昇、BTCは6.1万ドル台半ばまで値を落とした。
大統領は攻撃はすぐ終わる、イランは交渉を望んでいるとコメント、BTCはやや持ち直したが、6月のFOMC議事録で利上げの根拠を示した参加者が複数いたことや、2日目の空爆後、イランも報復に言及したことなどリスクオフの流れの中で、BTCは上値の重い展開を続けている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は、引き続き底値を固める展開を予想する。
BTCは6.4万ドル台で上昇が一服。月曜日に付けたストラテジー社の本格売却後の安値6.1万ドルにサポートされている。この水準は5.7万ドルから6.4万ドルへの反発の半値押しの水準となる。
イラン情勢は予断を許さないが、市場はまだパニック的な動きには至っていない。今回の空爆については、これまで慎重だった欧州勢から支持の声が相次いだ。IRGCはホルムズ海峡の管理権はイランにあると主張してオマーン領海を通行中の民間船舶を攻撃したが、この主張は世界中からほぼ全面否定されており、通すことは不可能に近い。市場はいずれイランはテーブルに戻ると見ているのかもしれない。
ストラテジー株が再び軟調だ。セイラー会長はBTCが年3.3%で上昇し続ければ優先株STRCは永遠に配当を払い続けられると投稿したが、はからずもBTCが上昇しなければ配当を払い続けられないことを露呈してしまった格好だ。
FOMC議事録はタカ派な内容だったが、10年債入札は好調で金利への影響は限定的だった。CPIと議会証言というイベントを来週に控え、金利は小動きに終始している。
BTCは材料的に決め手に欠ける中、需給ドリブンの展開を続けており、引き続きETFフローの回復がカギとなりそうだ。まずは6.1万ドルのサポートを守り切れるかが焦点となる。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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