LN Trends 2026年6月

暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営するビットバンクが公開した「LN Trends」最新号を転載してお届けします(LN:Lightning Network)。

LN市場の概況

Line chart titled All Time Nodes showing Node Amount over time (2019–2026) for Amboss, Mempool, and LnNodeInsights with a 2026-06-27 tooltip for Amboss: 15,016 nodes.
<参照:AMBOSS

概要:
●2026年6月末時点で、公開ノード数は約14,995であり、5月末(約15,033)から約38減少している。

●キャパシティは約4,679 BTCであり、5月末(約4,905 BTC)から約226 BTC減少している(約4.6%減)。

●チャネル数は約44,921であり、5月末(約45,528)から約607減少している(約1.3%減)。

●以上を踏まえると、ノード数、キャパシティ、チャネル数のいずれも5月比で減少しており、流動性の縮小基調が続いている。一方で、LND v0.21やCore Lightning v26.06など主要実装のメジャーリリースが相次ぎ、プロトコル面での整備が大きく進んだ月となった。

日付ノード数キャパシティ数(BTC)チャネル数
6/3014,9954,67944,921
5/2815,0334,90545,528
4/2015,0164,91645,500
2/2815,0084,94445,317
01/3114,9235,38745,447
12/3114,9245,79846,061
11/3015,1045,42846,775
10/3115,0424,16546,398
09/3014,8473,98546,034
08/1514,4763,82745,555
07/1513,9783,83945,295

用語説明

ノードとは
ライトニングネットワークに参加するソフトウェア単位です。中継やチャネル開設の基点となり、ネットワークの広がりの目安になります。

キャパシティとは
ネットワーク上で送金に使えるビットコインの合計です。流動性や経済規模の目安になります。

チャネルとは
2ノード間のオフチェーン決済路です。即時・低コスト送金の経路として機能し、接続の密度を表します。

BitGo、機関投資家向け「Lightning Earn」を発表:BTCで流動性提供しルーティング収益を獲得

概要:機関投資家向けデジタル資産インフラ企業のBitGoは、「Lightning Earn」を発表しました。これは、法人のビットコイン保有者がライトニングネットワークに流動性を提供し、BTC建てのルーティング手数料を得られる新サービスです。

バックエンドはAmbossのプラットフォーム「Amboss Rails」で構築されており、BitGoが提供する規制対応カストディ(米OCC監督下の信託銀行)から資産を動かさずに参加できます。BitGo自身も自社資産の一部を同サービスに投入しており、クライアントと同じリスクを取っています。

説明:一般にライトニングで「ルーティング収益を得る」には、24時間稼働するノードの運用や流動性の調整など高い技術的ハードルがあります。BitGo+Amboss Railsはその運用を丸ごと引き受ける構成で、機関投資家がBTCを「流動性として預ける」感覚で参加できるようになっています。

得られる収益はトークンや合成商品ではなく、他のノードが支払うBTC建ての送金手数料です。暗号資産のステーキングと異なり、実際の決済トラフィックが収益源となるモデルです。

Breez SDK、BTC残高のままUSDC・USDTを30以上のチェーンへ送付可能に

概要:ビットコインインフラ企業のBreezは、同社の開発者向けSDKに新機能を追加しました。これにより、ユーザーはステーブルコインを保有することなく、ビットコイン残高のままUSDCやUSDTを30以上のブロックチェーンの受取人に送れるようになります。

送金側はビットコインを持ち続け、支払い時にSDKが自動でライトニングを経由してUSDCまたはUSDTに変換し、受取人は自分が使うチェーン上でステーブルコインとして受け取ります。資産は常に送金者が管理するノンカストディアルの仕組みで、現時点では送金のみ対応しており、受け取り対応は今後リリース予定です。

説明:この機能の核心は「送り手はビットコイン、受け取り手はドル建て」という組み合わせを自動でつなぐ点にあります。ドル建てで請求書を送る取引先にビットコインからそのまま支払う、ステーブルコインを持たない送金者が海外の受取人にドル建てで送金する、といったシナリオが余分な通貨の保有なしに実現できます。

本号で取り上げたTaproot Assetsがライトニング上にステーブルコインを直接発行する方向性なのに対し、BreezのSDKはライトニング決済後に自動変換する「橋渡し型」のアプローチです。仕組みは異なりますが、「BTCユーザーがドル建てで送れる・受け取れる」という体験を作ろうとする方向性は共通しており、この領域の選択肢が一気に広がっています。

Taproot Assets v0.8とSDKリリース:ライトニング上のステーブルコイン発行を本格開発フェーズへ

概要:Lightning Labsは、ライトニングネットワーク上でステーブルコインなどの複数資産を扱うプロトコル「Taproot Assets」のバージョン0.8と、開発者向けの「Taproot Assets SDK」を公開しました。
SDKは、これまで複雑だったアセットの発行、送受信、残高管理、証明といった操作を「AssetRef」と呼ばれる単一の識別子に集約し、開発の手間を大幅に減らす設計になっています。
また、ステーブルコインの送受信レートをノード外部のシステムで決定できる仕組みや、ウォレットのバックアップ・リストア機能も追加されました。

説明:
●開発の入口が格段に低くなった
これまでTaproot Assetsでアプリを作るには、アセットIDやグループキーといった内部識別子を使い分ける必要があり、習熟に時間がかかりました。v0.8のSDKはこれを「AssetRef」という1つの値に統一しており、発行・送金・残高確認などの操作がそれだけで完結します。外部ライブラリを初めて使うときのような感覚でTaproot Assetsを試せるようになることが期待されます。

●レート決定の仕組みを自社システムと切り離せる
ステーブルコインをライトニング上で送受信する際のレート計算や承認ルールを、ノード本体の外にある自社のシステムで管理できるようになりました。たとえば、金融機関がヘッジ戦略を自社のリスク管理システムと統合するといった設計も考えられます。

国内の開発者や事業者にとっては、ビットコインのセキュリティを維持したままライトニング上でドル建て等のデジタル資産を発行・流通させる仕組みの試作が、以前と比べてはるかに短い工数で始められる段階に来たことを意味します。

LND v0.21-beta:オニオンメッセージング初搭載、Taprootチャネル本番化


概要:Lightning Labsは、LND(Lightning Network Daemon)のバージョン0.21-betaをリリースしました。

ビットコインの発行上限「2,100万BTC」にちなんで「21」を冠したこのリリースでは、送信者と経路を秘匿したままメッセージを中継する「オニオンメッセージング」の初搭載、Taprootチャネルの本番移行、決済履歴データベースのSQL化の3点が主な変更です。
また、フルノードを持たない軽量ノード(Neutrino)の初回起動時間が数時間から数分に短縮される改善も含まれています。

説明:
●オニオンメッセージング
ライトニングのノード同士が、送り主と経路を外部に知られずにメッセージを送れる仕組みです。これにより、一度作れば何度でも使い回せる「再利用可能な請求書」の実現に一歩近づきました。都度インボイスを発行する手間が省けるため、定期課金やサブスクリプション型サービスとの相性が高まることが期待されます。

●Taprootチャネルの本番移行
ライトニングチャネルの開設・閉鎖がブロックチェーン上で通常のビットコイン取引と見分けにくくなります。ネットワーク全体のプライバシーが向上するほか、将来的には「チャネルを閉じずに容量を増減できるスプライシング」への道も開けます。

●決済履歴の高速化
大量の取引を抱えるノードでも、決済履歴の検索・照会が97%以上高速化されました。月間取引件数が多い事業者ノードにとって、運用上の実感が最も出やすい改善です。

PR

ボーナスで始めるのにおすすめな国内暗号資産取引所3選

取引所名特徴

Coincheck
500円の少額投資から試せる!】
国内の暗号資産アプリダウンロード数.No1
銘柄数も最大級 、手数料も安い
無料で口座開設する

bitbank
【たくさんの銘柄で取引する人向け】
◆40種類以上の銘柄を用意
◆1万円以上の入金で現金1,000円獲得
無料で口座開設する

bitFlyer
初心者にもおすすめ】
◆国内最大級の取引量
◆トップレベルのセキュリティ意識を持つ
無料で口座開設する