ビットコイン安値更新 ストラテジー株100ドル割れ・ETF流出加速【楽天ウォレットDaily Report】

ポイント

・年初来安値更新で5.8万ドル台へ 
・ストラテジー社株100ドル割れ、STRCは76ドルへ
・マイクロンテクノロジー好決算で持ち直すも、アップル社株下落 でリスクオフ
・ETF流出加速で下げ止まらず 

昨日一昨日のBTC市場

昨日一昨日のBTC市場は下落。

BTC/JPY hourly candlestick chart with yellow arrows marking key events across July 24–27, showing price movements and a bottom ticker of crypto pair changes.

月曜日に6.5万ドル(約1,050万円)台でピークアウトすると、6.2万ドル(約1,005万円)近辺で下げ渋っていた。水曜日に一時6万ドル(約970万円)を割り込むと、木曜日から今朝未明にかけて一時5.8万ドル(約940万円)台まで値を下げ、年初来安値を更新した。

BTCはETFフローの不振やストラテジー社の少額売却もあり、一時6万ドルを割り込んで年初来安値を更新した。先週の米イラン和平覚書合意を受けて6.7万ドル台まで値を伸ばしたが、タカ派的なFOMCやストラテジー社の優先株STRC急落を受け、6.2万ドル台に値を落としていた。

月曜日に米イラン和平協議の枠組みが合意されると6.5万ドル台に値を戻したが、SpaceX株の反落を契機に日本株の上昇をけん引していたキオクシア株が急落した影響でリスクオフの流れとなり、BTCは反落し始めた。ETFフローの流出が続いたことも相場の重しとなった。

火曜日から水曜日にかけて前週の安値6.2万ドル付近で下げ渋ったが、水曜日に米市場がオープンするとストラテジー株が失速し、2024年3月以来の安値圏となる中、BTCも失速。6万ドルを割り込んで年初来安値を更新した。

しかし米市場クローズ後のマイクロン・テクノロジー社の好決算を受け、時間外取引で同社株が急上昇すると、BTCは6.1万ドル台に値を戻した。しかしサポートとなっていた6.2万ドルで跳ね返されると、木曜日の米市場では主要商品の値上げを発表したアップル株が失速。ストラテジー株も続落し、優先株STRCが80ドルを割って史上最安値を更新する中、BTCは前日の安値を更新し、5.8万ドル台まで値を落とした。

今朝方には一時6万ドルに値を戻したが、日本株が大きく下落する中、再び5.8万ドル台に値を落としている。

本日のBTC市場

本日のBTC市場は下値余地を探る展開か。

BTCは6月5日の安値5.9万ドルを下抜け、年初来安値を更新した。底固めをやり直す格好となっている。きっかけの一つはストラテジー株の下落だ。同社の普通株は2年ぶりの安値圏、優先株は76ドル近辺まで値を下げている。

かねて申し上げている通り、上場企業が永遠にBTCを購入し続けられるわけもなく、同社が相場を下支えし続けることもあり得ない。同社の売却は避けては通れなかった。単一企業への過度な依存という危うい市場構造が是正されることは、長い目で見ればポジティブと言える。

STRCの76ドルという水準は、もしこれが債券であれば破綻レベルだが、優先株であるため15%の配当利回りが求められているに過ぎず、同社の配当負担が増えるわけではない。また同社の株は実質的にレバレッジドBTCファンドに近く、BTC価格が下がった分だけ売られている格好だ。前回85ドルを付けた2024年2月27日時点のBTC価格は5.7万ドルであり、現在とほぼ同水準だった。冷静に考えれば深刻視するほどのことではないが、市場が敏感に反応するのは仕方がないだろう。

AI半導体株やSpaceXブームに陰りが見えてきたこともBTC市場の重しとなった。ただし1月の金ピークアウト時にも見られたように、反落時にBTCは一旦つれ安となるものの、その後は徐々に持ち直す展開が見られた。今回も同様の動きとなるかは現時点ではわからないが、例えばSpaceX株は上場初値付近で落ち着いており、フローが戻ってくる可能性もあると考える。

いずれにせよ足元のETFフローの流出が加速しており、これが一服しない限り相場の下落は止まりにくい。そのためには「落ちてくるナイフは掴むな」という格言にあるように、相場が下げ止まる必要がある。鶏が先か卵が先かという話になるが、何かきっかけが欲しいところだ。

なおイラン問題では、イランがホルムズ海峡の「管理権」と通航料徴収を既成事実化しようと試みたものの、米国やUAE・オマーンに相手にされず、実力行使に踏み切った。ただし原油価格は一時70ドルを割れるなど元の水準に近づいており、市場は意外と冷静で、BTCへの影響も限定的となっている。

詳しい解説は楽天ウォレットの公式Youtubeをご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UC4-Me_feeufiLDesfs6x23g

※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
※この記事では、投資判断の参考のための情報提供を行っておりますが、銘柄推奨や投資活動の勧誘を目的としておりません。また、楽天ウォレットとしても投資勧誘や断定的な予測をおこなうものではありません。
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