ポイント
・重要なレジスタンス6.5万ドルを一時上抜け
・バンス、査察発言+ベッセント、イラン石油販売許可で急伸
・イランの査察否定、STRC失速で押し戻し
・SpaceXブーム一服でフローが戻ってきそう
昨日のBTC市場
昨日のBTC市場は上に行って来いの展開となった。

朝方、6.3万ドル(約1,015万円)台から切り返すと、一時6.5万ドル(約1,050万円)台半ばまで値を伸ばしたが、今朝方には一時6.3万ドル台に値を落としている。
BTCは先週初の米イラン和平覚書の合意を受け、サポートがレジスタンスとなっていた6.5万ドルを突破し、6.7万ドル台まで値を伸ばした。その後、タカ派的なFOMCを受けて6.5万ドルを割り込むと、金曜日にストラテジー社の優先株STRCが一時82ドル台まで急落。BTCも6.2万ドル台に値を落とした。
しかし、延期されていたスイスでの協議が21日に開催される運びとなるとBTCは6.4万ドル台に上昇した。ただ、トランプ大統領が「レバノンでの戦闘でヒズボラを抑制しないとイランを攻撃する」と投稿したことに反発したイラン代表団が一時離席したこともあり、週明けの原油相場が上昇して始まると、BTCは一時6.3万ドル台に値を落とした。
その後、仲介役のパキスタンとカタールが60日間の協議枠組みで合意したとする共同声明を発表するとBTCは反発。アラグチ外相がレバノン停戦でも進展があったと投稿すると6.4万ドル台後半に値を伸ばしたが、6.5万ドルのレジスタンスに上値を抑えられた。
海外時間に入ると、バンス副大統領がスイスからの帰国前の会見で「イランがIAEAの査察受け入れに同意した」と述べると、BTCはリスクオン気味に強含んだ。続いてベッセント財務長官が60日間のイラン産原油販売を許可すると原油価格が下落し、BTCはショートカバー気味に6.5万ドル台後半まで値を伸ばした。
ストラテジー社が3,500万ドルの追加購入と3億ドルの配当準備金積み増しを発表したことも相場を後押ししたようだ。 しかし、連休明けの米株市場で高寄りしたSTRCが失速したことや、SpaceX株も続落したことから、BTCは6.4万ドル近辺まで値を落としている。
本日のBTC市場
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
昨日、6.5万ドルは以前のサポートがレジスタンスに転じていた水準であり、今回の反落の半値戻しとなる重要なポイントと申し上げたが、昨晩一時上抜けした。その後押し戻されており、ダマシの可能性も残るものの、一歩前進と言える。
連休明けの米株市場ではSpaceX株が続落し、IPO後の初値付近まで値を下げている。この結果、「同株が上がるから買う」といったブームはいったん沈静化し、BTC市場に資金が戻ってくる可能性が高まったと考える。実際、ETFフローもプラスに転じた可能性が高い。
和平協議も進展している。バンス副大統領はイランがIAEAの査察受け入れに同意したとしたが、イランの報道官は即座に否定した。この食い違いが大きく取り上げられているが、原油価格は下落しており、市場全体はリスクオンで反応している。ただし、先物価格はまだ74ドル台と協議前の60ドル台には戻っておらず、まだ多少の決裂リスクを織り込んでいる模様だ。
ストラテジー社のSTRCの下落が話題となった。まだ完全には戻りきっていないが、同社は準備金を積み増しており、優先株の配当への懸念は後退している。因みにその原資は普通株の発行によるもので、同社株は軟調に推移している。
今晩の2年債を皮切りに、5年債・7年債と国債入札が始まる。引き続きイラン問題が市場の中心テーマだが、徐々に関心が金融政策に移りつつある。そうした中、金利動向に市場が敏感に反応しやすくなりそうだ。
BTCについてはClarity法案の行方が材料視されるのはもう少し先で、やや材料難になりつつある。そうした中、突発的な事態がない限り、フロー中心に買いが優勢になると予想している。
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※この記事は「楽天ウォレット」のデイリーレポートを転載したものです。
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