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過剰担保型の合成ドル「USDf」を展開するFalcon Finance(ファルコン・ファイナンス)は27日、米ドル建てステーブルコイン「fUSD」の提供開始を発表した。
fUSDは、米国の決済ステーブルコインに関する規制枠組みであるジーニアス法への対応を掲げるステーブルコイン。1トークンにつき1ドル相当の準備資産で裏付ける設計で、現金や短期米国債、米国債担保のレポ取引などを準備資産とする。
発行体は、米国初の連邦認可暗号資産銀行である米Anchorage Digital Bank, N.A.(アンカレッジ・デジタル・バンク)。準備資産はアンカレッジ・デジタル・バンクの管理下に置かれ、Deloitte(デロイト)による月次および年次の証明を受けるとしている。
この仕組みで注目されるのは、条件を満たす機関投資家向けに、年約3%を目標とするリワードを設けた点だ。
一般的なドル建てステーブルコインでは、裏付け資産である米国債などから収益が生じても、その収益は発行体側に残り、保有者には還元されないケースが多い。fUSDでは、対象となる機関投資家がファルコン・ファイナンスと個別契約を結ぶことで、準備資産から生じる経済的利益の一部をリワードとして受け取れる仕組みにするという。
ファルコン・ファイナンスにとってfUSDは、既存のUSDfを補完するプロダクトとなる。USDfがDeFi利用者や複数の担保資産を活用する需要に対応する一方、fUSDは規制された非合成の米ドル建てステーブルコインを必要とする機関投資家向けの選択肢と位置付けられる。
|文:平木昌宏
|画像:Shutterstockより



