東証スタンダード上場のショーケースは21日、マイナンバーカードとブロックチェーンを活用した次世代デジタルウォレット「ProTech Wallet(仮称)」の実証実験を完了したと発表した。

今回の実証は、同社が提供する本人確認サービス「ProTech ID Checker」における取り組み。
「ProTech ID Checker」は、銀行・証券口座の開設などに使われる本人確認サービスで、マイナンバーカードの公的個人認証(JPKI方式)などに対応している。
「ProTech Wallet(仮称)」は、マイナンバーカードを使った本人確認結果を、再利用可能なデジタル証明書「Verifiable Credentials(VC)」として発行し、ユーザー自身が管理するウォレットに格納する仕組み。
複数のオンラインサービスで本人確認を繰り返さずに済む環境の実現を目指す。
今回の実証では、マイナンバーカードのICチップ読み取りから本人確認情報の検証、Solanaブロックチェーンへの記録までを30秒以内で完了できることを確認した。
また、SHA-256ハッシュアルゴリズムを用いた記録データの改ざん検知と真正性検証に成功し、2回目以降の本人確認ではVCの活用によりユーザー操作を「1タップ」まで簡略化できる可能性も検証した。
個人情報そのものは中央サーバーに保持せず、ハッシュ値のみをブロックチェーンに記録する設計。
利用シーンに応じて必要な情報のみを開示する「選択的情報開示」にも対応する。
同社は今後、金融機関、エンターテインメント業界、地方自治体などとの連携を進め、ユースケースの拡大を図る。正式サービスの提供は2027年内を目指すとしている。
|文:平木 昌宏
|トップ画像:ショーケースホームページより(キャプチャ)
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