資産運用会社WisdomTree(ウィズダムツリー)は、2026年第1四半期の運用資産残高(AUM)が過去最高となる1526億ドル(約24兆円、1ドル=155円換算)に達したと発表した。米国と欧州で上場する同社商品への幅広い資金流入が主な要因で、前年同期比では30%超の増加となった。
同社の発表によると、第1四半期末のAUMは前四半期から5.6%増加した。これは主に純流入と市場上昇によるものだ。四半期中の純流入額は59億ドルで、米国と欧州における先進国株式、債券、レバレッジ・インバース商品への資金流入がけん引した。
ウィズダムツリーの最大部門は、米国上場ETF(上場投資信託)とトークン化商品を含む事業である。同社は近年、従来型ETFだけでなく、デジタル資産やトークン化ファンドにも取り組んでいる。2月には、米国の登録トークン化投資信託として初めて、WisdomTree Treasury Money Market Digital Fund(WTGXX)で24時間365日の取引と即時決済を開始した。
暗号資産(仮想通貨)関連では、同社の暗号資産ETP(上場取引型金融商品)が第1四半期に1億3700万ドルの純流入を記録した。これは、2025年同期に8900万ドルの純流出だったことと比べ、大きな改善となる。第1四半期末時点の暗号資産ETPのAUMは約18億ドルとなり、2025年第1四半期と比べて15%増加した。
ただし、暗号資産価格の下落は同社のAUMにも影響した。第1四半期開始時点で約22億ドルあった暗号資産ETPのAUMは、四半期中にデジタル資産価格が全般的に下落したことで、5億9600万ドル目減りした。つまり、資金流入はあったものの、市場価格の下落が残高を押し下げた形だ。
ウィズダムツリーは四半期中、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)の価格に連動する新たな暗号資産ETPも立ち上げた。同社は暗号資産ETPの拡充を進める一方で、現実資産(RWA)のトークン化にも注力している。
ウィズダムツリーの社長兼COOであるJarrett Lilien(ジャレット・リリアン)氏は、今回の四半期について、約60億ドルの純流入と事業全体の継続的な勢いが見られたと述べた。同氏は、資金流入の質と広がりが重要であり、顧客が資産クラス、地域、用途をまたいで同社の商品を利用している点を強調した。
|文・編集:Shoko Galaviz
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