イーサリアム財団は、運営費や開発活動の資金を確保するため、1万ETHをBitmine Immersion Technologies(ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ)に売却したと発表した。売却額は約2400万ドル(約37億円、1ドル=155円換算)に相当する。
財団はXへの投稿で、ビットマインとの相対取引により、平均価格2387ドルで1万ETHの売却条件を確定したと明らかにした。ビットマインは、Tom Lee(トム・リー)氏が会長を務めるデジタル資産トレジャリー企業で、イーサリアムの保有量を積み増している。
イーサリアム財団によると、今回の売却資金は、財団の中核的な運営活動に加え、プロトコルの研究開発、エコシステム開発、コミュニティ助成金などに充てられる。財団はこれまでも、研究開発や助成プログラム、その他のエコシステム関連活動を支えるため、約1100万ドル相当のETHをステーブルコインに転換していた。
ビットマインは先月にも、イーサリアム財団から5000ETHを約1000万ドルで購入していた。今回の1万ETH取得は、それに続く追加購入となる。財団側にとっては資金調達、ビットマイン側にとってはイーサリアム保有量の拡大という、それぞれの目的が一致した取引といえる。
一方、イーサリアム財団によるイーサリアム売却は、過去に批判の対象となってきた。財団が運営資金を確保するために定期的にイーサリアムを売却することに対し、市場では売り圧力や資産管理方針への懸念が指摘されてきた。
こうした批判を受け、財団は昨年、イーサリアム売却を制限する方針を示した。その一環として、DeFiプロトコルでの資本運用や、イーサリアムのステーキングによる収益確保を進める計画を明らかにしていた。2025年1月には、DeFiエコシステム用のウォレットに5万ETHを投入している。
今回の売却は、財団がイーサリアム保有資産を活用しながら、長期的な開発資金を確保しようとしている動きの一部とみられる。ただし、市場参加者にとっては、財団による大口売却が今後どの程度続くのかが引き続き注目点となる。
|文・編集:Shoko Galaviz
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