スイスを拠点とするフィンテック企業Taurus(トーラス)は4月23日、機関投資家向けカストディプラットフォーム「Taurus-PROTECT」で、レイヤー1ブロックチェーン「ZIGChain(ジグチェーン)」のサポートを開始したと発表した。
Taurusは2018年設立。世界13拠点を展開し、暗号資産(仮想通貨)やRWA(現実資産)、ステーブルコイン、デジタル通貨などを対象に、発行、保管、取引を支えるエンタープライズ向けインフラを提供している。
今回Taurusがサポートを開始したZIGChainは、イスラム法「シャリア」に準拠した機関投資家向け金融商品のために設計された初のレイヤー1ブロックチェーンだという。Cosmos(コスモス)SDKを基盤とし、資産形成プロトコルやオンチェーン投資戦略向けに設計されている。
Taurusは今回のサポート開始により、ZIGChain上のネイティブトークン「ZIG(ジグ)」の保管に対応した。ZIGChainは4兆ドル超(600兆円超)規模とされる世界のイスラム金融市場を視野に入れており、欧州の銀行水準のカストディ事業者が、イスラム金融に対応したチェーンを直接サポートするのは今回が初めてだとしている。
これにより、銀行や金融機関、プロ投資家は、セキュリティやガバナンス、業務継続性を重視した枠組みのもと、「Taurus-PROTECT」を通じてZIGChainのエコシステムにアクセスできるようになる。
リリースで、Taurusのマネージングディレクターを務めるBashir Kazour氏は「資産やブロックチェーンに依存しない中立的なインフラを通じて、金融機関がデジタル資産エコシステムへ安全にアクセスできる環境の提供に取り組んでいる。ZIGChainへの対応によって、顧客が利用できるネットワークの範囲を広げると同時に、Taurusに求められる高い基準も維持していく」とコメントした。
また、ZIGChainの共同創業者兼グローバルマーケット責任者のAbdul Rafay Gadit氏は、今回のサポート開始について「機関投資家への展開に向けた重要な一歩だ」と述べた。
|文:平木昌宏
|画像:Taurusのホームページよりキャプチャ


