LINE BITMAX、6月にサービス終了──暗号資産交換業から撤退

LINEヤフーの子会社であるLINE Xenesisは3日、2026年6月1日をもって暗号資産(仮想通貨)交換サービス「LINE BITMAX」を終了し、暗号資産交換業から撤退することを明らかにした。

暗号資産市場の環境変化や競争激化を受け、グループ全体で経営資源の最適化を検討した結果、今回の判断に至ったとしている。

同サービスは、国内最大級のメッセージアプリ「LINE」から直接アクセスできる手軽さで支持を集めてきた。また、独自のブロックチェーンエコシステムにおける通貨「KAIA」の主要窓口としての役割を担ってきた。

今回の撤退の背景には、国内の規制強化に伴う業界再編の波が影響しているとの見方がある。

実際に、暗号資産取引所ビットバンクが1月に開催した記者勉強会において、同社の廣末代表は、暗号資産規制が金融商品取引法(金商法)へ移行することに伴い、事業者の負担が増大し、取引所の集約が進むとの予測を示していた。

関連記事:金商法移行でフルサービスの「総合交換業」は5〜6社になる:ビットバンク廣末氏

同氏は、国内の交換業者は今後、総合サービス、デリバティブ専業、仲介業、あるいは撤退という選択を迫られ、フルサービスを提供する事業者は最終的に5〜6社程度に絞られると見ている。

LINE BITMAXの事業廃止は、こうした市場構造の変革期における象徴的な動きといえる。

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今後のスケジュールについては、本日3月3日に新規アカウント開設を停止し、4月6日には暗号資産の入庫や販売所での購入、取引所サービスなどを順次終了する。

ユーザーが保有する資産については、サービスが完全に終了する6月1日12時までに、日本円の出金または暗号資産の出庫を行う必要がある。

|文:栃山直樹
|画像:LINE BITMAXウェブサイトから(キャプチャ)

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