暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営するビットバンクが公開した「LN Trends」最新号を転載してお届けします(LN:Lightning Network)。
LN市場の概況

参照:AMBOSS
概要:今月は、ノード数がほぼ横ばい(-0.0067%)、チャネル数が微減(-1.33%)となりました。いずれも前月比で大きな変化は見られませんでした。
一方で、キャパシティ(BTC)は前月比約7%減少(5,798 BTC → 5,387 BTC)しました。これまで増加傾向にあったロック総量は、半年ぶりに減少へ転じています。
また、チャネル数の減少幅(約-1.3%)に比べてキャパシティの減少幅(-7.09%)が大きいことから、比較的大規模なチャネルの閉鎖や、ノード運営者による資金配分の見直しが行われた可能性があります。
| 日付 | ノード数 | キャパシティ数(BTC) | チャネル数 |
| 01/31 | 14,923(-0.0067%) | 5,387(-7.09%) | 45,447(-1.33%) |
| 12/31 | 14,924 | 5,798 | 46,061 |
| 11/30 | 15,104 | 5,428 | 46,775 |
| 10/31 | 15,042 | 4,165 | 46,398 |
| 09/30 | 14,847 | 3,985 | 46,034 |
| 08/15 | 14,476 | 3,827 | 45,555 |
| 07/15 | 13,978 | 3,839 | 45,295 |
用語説明
ノードとは
ネットワークに接続しているライトニングノードソフトウェアの数を指しています。
決済の中継や決済チャネルの開設・維持を行う、ネットワークの基本単位です。
ネットワークの広がりと分散度合いを示す指標です。
キャパシティとは
ライトニングネットワーク全体で送金に利用できるビットコインの総量を指しています。資金の厚み・流動性・経済的規模を示す指標です。
チャネルとは
2つのノード間で開設される、オフチェーン上の決済通路の数を指しています。
このチャネルを通じて、ビットコインを即時かつ低コストで送受信できます。
接続性・経路の多様性・ネットワーク密度を示す指標です。
「RailsX:世界初のライトニングネイティブDEX」 ビットコイン上で、アービトラージ、利回り、そしてグローバル取引を革新する

参照:AMBOSS
概要:Amboss社のCEOであるJesse Shrader氏は、エルサルバドルで開催されたPlanBフォーラムにて、過去5年間にわたる開発と研究の集大成となる新製品「RailsX」を発表しました。
「RailsX」は、同社がこれまで構築してきた分散型の流動性マーケット「Magma」、自動流動性提供システム「Rails」、そしてグラフ機械学習の研究成果をすべて統合した、ライトニングネットワーク上で稼働するP2P取引のための新しいプロダクトです。
Taproot Assetsとライトニングネットワークを組み合わせることで、極めて効率的な取引を実現しています。主にVC(ベンチャーキャピタル)やトレーダー、ヘッジファンドといったプロフェッショナル層を対象としており、「ビットコインのライトニングネットワークを、実際の金融取引に利用できる高性能な取引基盤として提供する」ことを狙いとしています。
説明:RailsXが提供する主な特徴とメリットは、以下の4点にまとめられます。
1. 圧倒的な低コストと高速処理性能
・ 決済コストは約0.29%と非常に低く抑えられており、条件次第ではさらに引き下げることも可能です。一般的なクレジットカードの決済手数料(3〜5%)と比べても圧倒的な低水準であり、導入店舗とユーザーの双方に大きなメリットをもたらします。また、Webサイトの閲覧(HTTP)に匹敵するデータ処理量と、ほぼ即時に取引が確定する仕組みを実現しており、これまでビットコイン上では困難とされてきた大規模かつ高速な取引を可能にしています。
2. 低コストで狙える裁定収益の機会
・ライトニングネットワーク上でステーブルコイン決済が拡大すると、各ノード間の資金バランスを調整する「リバランス需要」が高まり、チャネルの流動性に偏りが生じます。その結果、手数料などに一時的な歪み(価格乖離)が発生しやすくなります。トレーダーはこの乖離を利用して裁定利益を狙うことができます。手数料やルーティング費用が非常に安く、取引所のようなコミッションも発生しないため、効率的に利益を追求できる構造となっています。
3. 自己管理による高い安全性の確保
・取引所や第三者の業者に資産を預ける必要がないため、預け先の倒産や不正といったカウンターパーティリスクを回避できます。さらに、暗号資産の分野でサイバー攻撃の標的になりやすい「クロスチェーンブリッジ」を使用しない設計となっているため、ハッキングのリスクも大幅に低減されています。
4. 実需に基づく持続可能な利回りの提供
・ユーザーはビットコインやTaproot Assetsをネットワークに預け入れることで、利回りを得ることができます。これは複雑な金融工学を用いた「見せかけの利回り」ではなく、ネットワーク上で実際に行われている決済やP2P取引といった、確かな「実需」に基づいた持続可能な利回りです。
Neutronとi-payout、パートナーシップの拡大を発表 ― ステーブルコインとライトニングネットワーク決済の導入

参照:NEUTRON
概要:180ヶ国以上で企業向け決済サービスを展開するi-payout社は、ライトニングネットワーク技術の先駆者であるNeutron社とのパートナーシップ拡大を発表しました。
この提携により、i-payoutの決済プラットフォームに「ライトニングネットワーク」と「ステーブルコイン」という2つの新しい決済レールが統合されました。
これにより企業は、ギグワーカーやクリエイター、海外の業務委託先への報酬支払いにおいて、従来の「遅くてコストのかかる」決済手段を回避できるようになります。これらの次世代決済手段を、企業の既存のワークフローへシームレスに組み込めるようにした点が、今回のパートナーシップの最大の特長です。
説明:今回のプラットフォーム統合における主なメリットは、以下の3点にまとめられます。
1. 海外送金をほぼ即時化する高速決済インフラ
・従来の海外送金は、コルレス銀行ネットワークやSWIFTを経由するため、各銀行でのコンプライアンス審査(AML/CFTチェックなど)や時差の影響が重なり、通常3〜5営業日を要していました。これに対し、ライトニングネットワークを利用すれば送金は「ほぼ即時」に完了し、ステーブルコインによる支払いであっても「数分以内」で処理を終えることが可能になります。
2. 圧倒的なスケーラビリティと処理能力
・ライトニングネットワークは、単一の中央処理系を持たず、チャネル間で並列処理が行われる分散構造を採用しています。そのため、理論上は「毎秒最大100万件規模」の取引処理が可能とされており、VISAの理論上の処理能力(約65,000件/秒)と比較しても桁違いのスケーラビリティを秘めています(※実際の性能はネットワークの構造や流動性の状況に依存します)。
3. 世界5億人に届く、法令遵守型のグローバル決済基盤
・20種類以上の通貨に対応しており、Cash App、Coinbase、Binance、Revolutといった主要サービスを通じて、世界5億人以上のユーザーへ直接リーチすることが可能です。また、コンプライアンス(法令遵守)に対応した統一的な仕組みのもとで、現地通貨への両替、暗号資産決済、ステーブルコイン決済をすべて一元的に管理できる点も大きな強みです。